皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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両袖清風

「両袖清風」。二つの袖に清らかな風。

 中国では昔の服装は袖が太くて長いかったのです。その長い袖にポケットがあって、ものを入れることができます。ですから、賄賂を受ける時に、袖に入れます。

 日本語にも「袖のした」という言葉がありますが、たもとに隠すようにしてそっと渡すもの、賄賂を表します。中国と日本、賄賂のやり方がいっしょなんですね。

 官僚が、両方の袖には清らかな風しかないと言えば、自分が賄賂を贈ったり、賄賂を受け取ったりしたことがない、清廉潔白な人だという自慢になります。「両袖清風」にまつわるこんな故事があります。主人公は明の時代の民族的ヒーローであり、詩人でもある于謙です。

 明の時代、宦官王振は自分の私利私欲を満たすために権力を濫用していました。官僚たちが集まる度に、各地から上京した官僚は彼に媚びるため、金銀や宝石などをよく献上しました。しかし、省長に当たる地方の長官を務める于謙は上京する時に、いつも何の土産も持って来ません。彼の同僚は「金銀を捧げ、媚びたりしなくてもいいから、せめてシイタケやハンカチなど、地元の名産品を持って、気持ちだけ示したほうがいいじゃないか」と、彼にアドバイスしました。しかし、于謙はその両袖には清らかな風しか通らないと言い、他の官僚の不正行為を批判しました。

不二法門

仏教から来た四字熟語です。たった一つの最もいい方法という意味を表します。不二というのは、とても難しい仏教の概念です。生と死、善と悪、罪と福、世間と出世間、煩悩と菩提(ぼだい)など、皆相反する概念ですが、それらはもともと二つに分かれたものではなく、一つのものだという考えです。生きると死ぬなどを見極めることができれば、迷いも束縛もなくなる。つまり、不二の法門に入るわけでしょうか。

 仏教の経典によりますと、あわせて8万4000の法門が存在しています。その中で、不二法門は最高の法門です。人間はそれに入ると、生死を超え、成仏できるということです。もちろん、この法門というのは、空間ではなく、思想の門を指しているんです。

 不二法門は、『維摩経』(ゆいまきょう)の重要な思想です。この『維摩経』の内容は中インドの長者、ヴィマラキールティ(維摩詰)にまつわる物語です。こんな物語があります。

 ヴィマラキールティは在宅修行の菩薩です。すべてを捨てたほかの菩薩とは違って、ヴィマラキールティは美しい妻や妾を持つほか、広々とした邸宅や田畑を持ち、地元で有名な金持ちです。彼は誠心誠意、修行をすると同時に、俗世間の活動にも積極的に参加しています。このような出家しているようでしていないようなやり方はとても不思議に思われます。

一石二鳥

日本語にも「二」を含む四字熟語もありますね。例えば、一石二鳥。中国語にもあります。"一石二鳥"。同じ漢字を書きます。しかし、ちょっと調べてみたら、この言葉には、由来の故事などがありません。しかも、昔の中国には石で鳥を採る習慣がありません。だから、個人の推測ですが、中国語の"一石二鳥"は、恐らく近代に入ってから、日本語からの逆輸入なのかもしれません。

 実は、「一石二鳥」は日本生まれの言葉ではありません。17世紀のイギリスのことわざ「kill two birds with one stone.」(一つの石で二羽の鳥を殺す)の訳語だそうです。出典は中国ではなくイギリスです。日本語の四字熟語はほとんど中国からのものですが、逆に、中国には日本から輸入したものもあります。これはやはり漢字が中国にとって、分かりやすいからですね。

 中国語には、「一石二鳥」と全く同じ意味の四字熟語もあります。「一箭双雕」(いっせんそうちょう)、或いは、「一挙二得」というのがあります。

 「一箭双雕」、一発の矢で、二羽のワシを射たという意味です。日本語の一石二鳥と同じ意味ですが、もっと颯爽とした感じがします。そして、「一挙二得」、日本語では、一挙両得と言いますね。一つの行為で二つの利益が得られる。「一箭双雕」や一石二鳥の解釈と同じです。

キーワード带节奏&贫穷限制了想象力

【带节奏】(dài jiézòu)リードする、リーダシップを振るう.

 「节奏」はリズムの意味で、「带」は「誰かを伴って何かする」という意味ですが、ここでは引き起こす、とか、様子のわからない人に追従させるために煽り立てるという意味になります。これは元来ゲーム用語で、eスポーツの世界から広まったものです。

 そもそもはDota2やLOL(リーグ・オブ・レジェンド)のゲーム中継でよく使われ、経験豊かなプレイヤーあるいは優位にあるヒーローがチームをリードし、チームワークの整った攻撃や防御をすることを表します。「带起一波节奏」として、リズミカルな戦いや息のあったプレイを展開する様を言ったものです。

 この言葉もまた、例に漏れず、使う人が増えるに連れて適用範囲が拡大されて行きます。ある程度普及した後は、ゲームに限らず、ある事件や話題について、一部の人が故意に煽動したり、全く逆の意見を投げかけることで、様子のわからない人に追従させたり、時には論争を引き起こそうとします。こうして人をたきつけることをするのも「带节奏」といいます。後者はディベートの世界でDevil's advocateとも呼ばれるものです。

 

発音解説 第三声の声調変化

発音解説

1.第三声の声調変化

 第三声が二つ並んだ場合、初めの第三声は第二声に変化する。例えば、“你好”の“你” と“很好”の“很”は、ともに第二声に発音する。ただし、声調符号は変えない。

2.軽声

 音節が元の声調を失って、軽く発音されるもの、常に他の音節の後または語句の間に現われ、語頭や文頭に現われることはない。例えば、“谢谢” (xièxie)の二つ目の“谢”は軽声で発音される。軽声の音節は声調をつけない。

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