北京地下鉄のたび ー積水潭駅ー
Submitted by whenis on Mon, 11/19/2018 - 08:28地下鉄2号線は1969年に着工し、1984年に全線開通しました。北京には内側と外側の2つの城壁がありましたが、この路線は、元の北京の内城をぐるりと一巡りする路線で、通称『環線』と呼ばれています。そしてこの路線は、北京の古い城壁跡を走るものでもあります。1920年代、スウェーデン人のオスヴァルド・サイレンは、「北京の城壁は、人の魂を揺さぶる遺跡だ。広く、安定感があり雄大だ。上から敵を見下ろし、四方をにらむ構えで、このような高大な城壁は唯一無二の都市設計である。」と書き残しています。1953年から外城の城壁が取り壊しが始まりました。内城の城壁は、1960年代末まで残されていましたが、地下鉄2号線の建設に伴い取り壊され、600年の長い歴史をもった城門と壁は永久に失われました。しかし、2号線の駅名は、「安定門」や「崇文門」と「門」のつくものが多く、かつて城門と城壁があったことを教えてくれます。
積水潭駅(积水潭站)