「昔の苦労を思い、今の幸せをかみしめる」という意味で、完全に対応する四字熟語はありませんが、近い概念として「艱難辛苦を思い起こす」や「苦あれば楽あり」などの表現が使われます。
中国語のピンイン:yì kǔ sī tián
出典と典故:現代中国(主に20世紀中期)で広まった政治・教育スローガンで、古典からの出典はありません。過去の苦しい生活を回想し、現在の甘美な生活を対比させることで、党や社会主義への感謝の念を育むことを目的としていました。
使用例と説明:
例1:祖父母はよく戦争時代の艱難辛苦を思い起こし、私たちに今の平和な生活の有難さを説く。
説明:過去の苦労を回想して現在の幸福を認識させるという「憶苦思甜」の典型的な使用例です。
例2:プロジェクトの成功後、チームは苦あれば楽ありで、初期の困難を振り返りながら成功を祝った。
説明:苦労の後の成功をかみしめるという、より個人的・一般的な文脈での使用例です。