文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson5 所在の“在” 解説
Submitted by whenis on Sat, 05/07/2022 - 09:08存在の“有”と所在の“在”
“有”を使った存在の表現と,“在”を使った所在の表現では,動詞の前後の成分の語順がちょうど入れ替わります。
場所+“有”+人・物
人・物+“在”+場所
口袋里有钱。
钱在口袋里。
しかし両者が用いられる場面は異なります。“有”の目的語の「人・物」は不特定の物で,“口袋里有钱。”は「ポケットに(何がしかの)お金があります。」という意味。それに対して“在”の文の主語の「人・物」は特定の物ですから,“钱在口袋里。”は「(例のその)お金はポケットにあります。」という意味です。ですから例えば「彼は部屋の中にいます。」と言いたい場合,「彼」という人称代名詞を使うということはその彼が誰かは話し手も聞き手もわかっている特定の人ですから,“他在屋子里。”というように“在”の構文しか使えず,“有”を使って“*屋子里有他。”のように言うことはできません。