皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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白居易 琵琶行

作者、白居易は中唐の詩人。白楽天の名前でも知られている日本でも有名な詩人ですね。今日の詩は、彼が江州、今の江西省九江市あたりに左遷されている時に作った88句の長い詩です。その最初の8句を紹介しました。潯陽江は長江のことで、このほとりで客を見送る時に作られました。「楓葉荻花秋瑟瑟」、たった七文字が秋の様子をいきいきと表しています。目に見える色づいた楓と白いススキに似た荻の花。瑟瑟は淋しく吹く風を形容する言葉で、秋風にぴったりです。酒を飲んで陽気に送り出そうとしても、音楽がないのでいま1つ盛り上がらない。「茫茫」は果てしなく広がるイメージですから、長江の川幅の広さを詩的に表現しています。すると、この水面から、つまり暗くて見えないけれど他の舟から琵琶を演奏する音が聞こえてきて、その素晴らしさに帰ることも出発することも忘れてしまう。この後、詩はこの琵琶を弾いている落ちぶれた長安の女の身の上話を紹介します。これに白居易は自分の左遷された身の上を重ねているのですが、こんな絵のような詩が作れるのも都の激務ではなく、地方の閑職だからこそかもしれません。

陳与義 牡丹

作者、陳与義は北宋の詩人。河南省洛陽の人。北宋から南宋へ移る時代を生き、北宋の最後の都市に左遷され、金の軍が侵入する戦乱に巻き込まれました。北宋が陥落した後、南へと5年ほど放浪します。その後、南宋政権に招かれ役人になり初代皇帝の高宗を支えました。この詩は、金によって北宋が滅ばされてから10年後に作られたようです。タイトルの「牡丹」は、作者の故郷、洛陽の代名詞ともいえる花で、サブタイトルを着けるなら「牡丹~故郷の花を思う」と言ったところでしょうか。胡塵は異民族の兵馬がやってきた時に巻き起こる塵や埃ですが、ここでは金の軍のことです。伊洛は、伊水と洛水の2つの川のことでいずれも洛陽のあたりを流れています。ここでは洛陽の代名詞です。路漫漫は、その故郷洛陽への道がまだ時間がかかることを言っています。青墩は今いる浙江省の地名。竜鍾は、年老いたさまで自分のことを言っていますが、陳与義はこの時まだ45歳くらいです。東風は春風のこと。作者は春風の中に故郷の牡丹の花を思い出したようです。日本なら春風といえば「東風吹かば匂い起こせよ梅の花」となりますが、国が違えば春風に思う花も違うのですね。

白居易 王十八の山に帰るを送り仙遊寺に寄題す

作者、白居易は中唐の詩人。詩などの総数は約3800首と言われ唐代の詩人の中でも最多なだけあって、季節の一場面を切り取ったような詩も多くあります。今回の詩は、王十八、つまり兄弟・従兄弟の順の十八番目 王全素という友達が、菊の花の季節に故郷に帰ることになった時、それまで過ごした時を懐かしんで、かつて遊んだ仙遊寺に思いを寄せて作った送別の詩です。タイトルの山に帰るの山は故郷のこと。太白峰は長安の都の南方20kmほどの山脈の主峰のひとつで、標高3767mと言いますからかなり高い山です。仙遊寺は長安の郊外のお寺。惆悵は残念に思い嘆く意味です。この詩を読んでいて、春の旅立ちには桜の花が似合うけど、秋の旅立ちには紅葉と菊の花が似合うなぁと思いました。

重要的事情说三遍

重要的事情说三遍(zhòng yào de shì qíng shuō sān biàn)

「重要なことは3回言う」。

2015年の年度ネット流行語。出典はある不動産のラジオCMの「まっすぐ行って、まっすぐ行って、まっすぐ行って、重要なことは3回言う」というキャッチフレーズだった。このCMが各ラジオ局で放送されて、流行語になったという。その後、このCMのキャッチフレーズは「曲がらないで、曲がらないで、曲がらないで、重要なことは3回言う」に変わり、さらに広く使われるようになった。

「三」はそもそも中国人にとって「多い」意味になる。重要なことは覚えてもらうために、或いは忘れないようにたくさん繰り返すということであろう。

神器と抓狂

神器(shén qì)

もともとの意味は日本語と同じ、神様を祭る時に使うもの、或いは神様から受け伝えた宝器。中国では、皇帝や政権の合法性を象徴するもの。また、剣のような兵器も神器とも言う。現在では、特別な機能を持って、よく効く道具の意味で、若い人の間で使われている。

例えば、自撮りの際、便利だったり、それがあればよりきれいに撮れる道具やアプリは「自拍神器」という。「上网神器」はインターネットの接続スピードを速くするソフトなどを指す。

抓狂(zhuā kuáng)

意味

そもそも閩南語で、あることで気が狂ったが、その気持ちが他人に言えない、或いは言っても理解してもらえない状態を指す。日本語で言うと、切れそうな状態やそれを理解してもらえない感じ。

この「抓狂」はもう1つ、くさくさする、気がふさぐ意味の言葉「郁闷(yù mèn)」と並んで、サラリーマンやOLが自分の仕事の状態を言う時によく使われる言葉になっている。

「抓狂」になる原因は主に、デッドライン、残業、やることが多く得ることが少ないこと、そして、周りの非常識な人の4つと関係があると言われている。

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