三日李九の荘を尋ぬ 三日寻李九庄
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私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
作者、常建は盛唐の詩人。長安の人。進士に及第しますが、その後は思うように出世できず、琴や酒で気を紛らせたといいます。晩年は、現在の湖北省武漢あたりに隠居したようです。自然の景色を詩にすることに長けていました。
タイトルの「三日李九の荘を尋ぬ」は、3月3日に友人の李九の別荘を尋ねたという意味です。李九の李は苗字ですが九は名前ではなく李家の九番目の男子と言う意味です。1句目の「東渡頭」は東の渡し場の辺り、2句目の「永和三日」は永和九年=353年3月3日のことで、王羲之たちが会稽、今の紹興酒でお馴染みの紹興の蘭亭で曲水の宴を開いた日と言われています。この日にちなんで、自分も舟で友達の李九を尋ねようと言っています。杯が自分の目の前に流れてくるまでに詩を作り発表するという水に関連した遊びです。やはり、出掛けるには水にちなんだ軽舟なんですね。中国語の「故人」は、亡くなった人ではなく昔からの友達のことで、タイトルにある李九です。後半の3句、4句は春の美しく輪郭がほわっとした景色が生き生きと目に浮かびます。柳の緑、桃の花、水の流れ、日本の春と相通じる情景です。詩の奥深くにあるもの、技巧などはありませんが、ぬるんできた水や空気を感じる春をよく表していると思います。