Blogs

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

スポンサー

王維 九月九日憶山東兄弟

作者、王維は盛唐の詩人。山西省太原の人です。李白、杜甫と並んで盛唐の三大詩人ともいわれています。書画、音楽にも通じ、仏教の熱心な信者でもありました。15歳で親元を離れ、科挙試験の準備の為に都長安に出てきました。その甲斐あって、21歳で進士に及第します。今日の詩は、王維が17歳の九月九日、重陽節の時のもの。唐の時代の詩人で10代の若い頃の作品が伝わっているのは珍しいことです。タイトルの九月九日、一句目の異郷、異客と語呂合わせをしているあたりに若さを感じます。「親を思う」の「親」は「おや」と書きますが、親だけでなく親兄弟、一族の意味です。「高きに登る」「茱萸を挿して」は、昔中国では九月九日の重陽節に、頭に茱萸の枝をさして高いところに登り、菊酒を飲む習慣がありました。寒さが始まるこの時期、風邪や冬の体調不良をもたらす邪気は遠くからやってくると思われていたので、高いところに登って邪気が来ていないか確認したようです。その時、菊酒の菊の花や茱萸の赤い実が邪気を払うと考えられていました。故郷や親兄弟を懐かしく思う詩なのに、自分自身がさみしいとは表現しないで、兄弟の中で自分一人が欠けていると客観的にさみしさを表現しています。若いけれど、抑えが効いていて、栴檀は双葉より芳しの感がしました。

作者、秋瑾は清朝末期の女性革命家です。救国を志して来日しました。帰国後、浙江省で武装蜂起を計画しますが、失敗して処刑されてしまいます。役人の父、教養豊かな母に育てられ11歳で詩を書き始め、いつも杜甫などの詩集を手放さなかったと言います。詩人であり、革命家。相反するようでもありますが、この詩をみると

その2つが融合しているように感じます。菊の花の枝ぶりを鉄骨に例えるのは、彼女ならではかもしれません。傲衷は、強い心、雄雄しい心中を言います。彭澤は詩人、陶淵明が県令を務めた地名です。夭桃は咲き誇った桃の花、黄花とは黄色い菊の花のこと。この詩の中には「菊」の文字はでてきませんが、「菊」というタイトルからこの花が菊であることが容易にわかります。春に咲く桃の花と秋の代名詞、菊の花。対照的な2つの花は、菊が作者自身だとすると、桃は何を指しているのでしょうか。

本来は若い女性などを象徴しますが、作者も若い女性であり、革命家であることから、恵まれた階層の女性でしょうか。お酒で有名な浙江省の紹興を訪ねた時、秋瑾の記念館を見学しました。また、今回、この詩を読んでもう一歩、秋瑾という女性に対する理解が深まったような気がします。

人品

人品(rén pǐn)

意味

本来の意味は人の品格、人柄。現在はネットや若い人の間では、科学知識で解釈できない現象を「人品问题」という。

由来はゲームで、Random Probability(ランダムの確率)か Roll Point(ロール・ポイント)のいずれも頭文字がRPで、このPRを中国語のピンイン入力すると「人品」が一番最初に出てくるので、RP=人品になったようだ。なので、ここでの「人品」は「運」の意味になる。

中国では、いいことをよくすれ=人柄がよければ、幸運がやってくるという言い方がある。「人品(人柄)」は運とまったく関係がないわけではないようで、人品=運の意味があるということには一理ある。

使い方

测一测你的人品值是多少?

あなたの運気を図って見ましょう。

海淘

海淘(hǎi táo)

意味

「海」は海外、「淘」はたくさんある中からいいもの、或いは、自分が必要とするものをくみ出す意味。中国最大のショッピングサイト「淘宝」の「淘」もその意味である。「海淘」つまり、海外でものを買うことをいう。

「海淘」は主にインターネットを通じて海外のショッピングサイトで商品の情報を検索して、クレジットカードで決済する。また、EMSのような配送会社や配送代行会社を使って商品を送る。中国では、「海淘」をサポートするウェブサイトやアプリが近年、多く現れている。

これまで、「海淘」の関税の納め方や金額が不明確だったため、同じメーカーの商品でも中国国内よりも海外で買ったほうが送料を含めてもかなり安いこともあり、「海淘」する人が増え続けている。しかし、クロスボーダー電子商取引小売輸入税と荷物・郵便物輸入税が調整され、2016年4月8日から、税金が上がり、「海淘」商品の値段が高くなることが確実視されている。

使い方

白居易 早冬

作者、白居易は日本でもよく知られた中唐の詩人。詩などの総数は約3800首と言われ唐代の詩人の中でも最多です。若い頃は、社会や政治を批判する作風でした。しかし、世界遺産でおなじみの廬山のふもと江州、現在の江西省九江市に左遷された後は、日常のささやかな喜びを詩にすることが多くなりました。この江州での役人のあと、中央に呼び戻されますがまもなく自ら地方の職を願い出て、杭州・蘇州に行きます。今回の詩は、その杭州でのものです。萋萋はあおあおとしたという意味。嫩樹は葉の柔らかい樹のこと。五馬は五頭立ての馬車のこと、身分が低いことを言っています。解りやすく、情景が思い浮かぶ作品は、晩年の白居易らしさがよく表れているように思います。閑そうな酔っ払いが羨ましいと言っていますが、小春日和の江南地方で目に映るものを次々と詩にできる才能こそ、羨ましいですよね。

页面

スポンサー