中国語の文法の基礎を(再)確認するコース Lesson15 受身文 解説

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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他の語句との語順
 副詞や助動詞などは“被”の前に置かれます。

不被人们理解是很痛苦的。
(人々に理解されないのは苦痛である。)
[Bú bèi rénmen lǐjiě shì hěn tòngkǔ de.]

構文の表す意味合い―被害や迷惑
 口語においては“被”を用いた受身文は動作の受け手が被害や迷惑に感じる出来事に用いられることが多いですが,文章語においては望ましい意味の出来事についても用いる場合があります.

他被大家选为代表了。
(彼は皆から代表に選ばれた。)
[Tā bèi dàjiā xuǎnwéi dàibiǎo le.]

受影文としての“被”構文
“被”を用いた受身文は多くは既に実現した出来事について,その出来事の結果としてどのような影響を受け手が被り,どのような変化が起こったかということを述べる文です。そのため一般に動詞の後には結果補語などの結果を表す何らかの成分が続き,単独の動詞のみでは文が成立しないことが多いです。

小偷儿被警察抓住了。
(泥棒は警察に捕まえられた。)
[Xiǎotōur bèi jǐngchá zhuāzhù le.]

“被”の後の行為者の脱落
 行為者がはっきりしないときや,明示する必要のないときには,“被”の後の行為者は脱落し,“被”の直後に動詞句が続きます。実際には“被”の後の行為者は省略されることが少なくありません。

房子被拆掉了。
(家は取り壊された。)
[Fángzi bèi chāidiào le.]

“被”“叫”“让”
 この3つの介詞はいずれも受身を表しますが,“被”はやや文章語的色彩があり口語ではむしろ“叫”や“让”のほうが多く用いられます。

复印机叫人修好了。
(コピー機は修理された。)
[Fùyìnjī jiào rén xiūhǎo le.]

受身文と“被”構文
 中国語の受身文はしばしば介詞の“被”“叫”“让”によって次のように表されます。
 
“被”
A+“叫”+B+動詞+その他の成分 「AはBに~された」
 
“让”
 
中でも介詞“被”を用いた受身文を「“被”構文」と言うこともあります。
 中国語の受身文は“被”構文に限らず,介詞“叫”や“让”を用いたものもありますし,“挨”などその他の語句を用いるものもありますが,ここではそのうち代表的な“被”構文について学びます。
 なお,中国語では主語に立つ成分が動作の受け手になっているからといって,すべて“被”構文を用いるわけではありません。例えば
  信写好了。(手紙は書き終えた。)
では,主語の“信”(手紙)は動詞“写”(書く)からすれば動作の受け手になるわけですが,このような場合は“被”を使いません。従来これらを「意味上の受身文」のように扱うものもありましたが,このような文では主語の成分が主題として文頭に立ち,それに対するコメントが付されているわけですから,ここでは「意味上の受身文」のように受身文とリンクさせることはしません。

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