難得糊塗
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
糊塗は、ごまかすこと、バカという意味ですから、「難得糊塗」はバカは得がたし、バカになれという意味です。
これは清の時代の画家、鄭板橋の書です。バカは得がたし「難得糊塗」という4つの大きな字の下に、さらに、「聡明になるのは難しい。糊塗になるのも難しい。聡明から転じて糊塗になるはさらに難しい」などと、小さな字で書き添えました。
聡明になるのは難しい。これはよく分かりますね。でも、「出る杭は打たれる」と言われますから、聡明さはほどほどでいいということでしょうか?
聡明になるのは難しいけど、糊塗になるのも難しい。バカの人生は辛い。人に嘲笑われたり、無視されたりするのは、耐え難いことです。
しかし、聡明な人やバカな人よりは、バカなふりをしている本当の聡明な人こそ、一番難しいです。これは鄭板橋がいう「難得糊塗」、バカは得がたしということです。
これは実は"大智若愚"「大賢(たいけん)は愚なるが如し」と同じような意味です。非常に賢い人は、知識をひけらかさないから、ちょっと見たところでは愚かな人のように見えるのです。
つまり、智恵や知識というものを全部剥ぎ取って、糊塗、無造作な状態になったわけですね。いつでも自然体のままで行動を取る。聡明な人にもバカな人にも支持されるでしょう。
バカじゃない人がバカな振りをする。人間にとって、一種の保護色を身に着けると言うことでしょうか。