形容詞の分類及び特点
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私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
一、形容詞の分類
1.表す功能によって、状態形容詞と性質形容詞に分ける。
(1)状態形容詞:事物の状態を表す。
例 碧绿,瓦蓝,火红,焦黄,滚圆,黝黑,煞白,漆黑,雪白,笔直
(2)性質形容詞:事物の性質を表し、単音節の形容詞と一般的な双音節の形容詞を含む。
例 好,坏,冷,热,高,低,对,错,优秀,严重,漂亮,丑陋
2.文の成分によって、一般形容詞と非述形容詞に分ける。
(1)一般形容詞:大多数の形容詞は一般形容詞で、述語、連体修飾語、連動修飾語或いは補語とすることができる。
例 好,坏,高,低,大,小,胖,瘦,多,少,宽,窄,厚,薄,聪明,愚蠢,高兴,痛苦,可爱,敏感,迟钝,美丽,丑陋,干净,肮脏
一般の形容詞の文法の特点:
A、述語とする:
例 天气真暖和。
他的态度很诚恳。
他的年龄不大。
校园里特别安静。
B、連体修飾語になる時:名詞の性質を持つ単語を修飾する。主に主語と目的語を修飾する。「連体修飾語+(的)+名詞」の構造がよく使われる。
例 他大眼睛,双眼皮,高鼻梁,长的很精神。
精明的头脑,坚定的意志是他成功的秘诀。
他热情的态度,周到的服务给我留下了深刻的印象。
他希望拥有辉煌的事业,美好的生活。
C、連動修飾語になる時:動詞の性質を持つ単語を修飾する。主に述語を修飾する。「連動修飾語+(地)+動詞」の構造がよく使われる。
例 多听多说是学好语言的关键。
他向来早来晚走。
他非常痛快地答应了。
他大大方方地走上讲台。
D、補語になる時:動詞、形容詞の後に付けて、補足説明をし、「動詞、形容詞+補語」の構造がよく使われる。
例 你听明白了吗?
老师累瘦了。
他讲的太精彩了。
妈妈想的很周到。
(2)非述形容詞:一般的に連体修飾語としてしか使わない、述語、連動修飾語或いは補語とすることができない。
例 男,女,单,双,横,竖,正,副,彩色,黑白,共同,首要,主要,次要,个别,西式,中式,有限,无限,新式,老式,相对,绝对,长期,短期,国营,私营,袖珍,大型,小型,轻型,重型,微型,急性,慢性,良性,恶性,双边,多边,大量,大批,初级,高级,基本,根本,人为
非述形容詞の文法の特点:
A、非述形容詞は一般的に述語になることはない。
例 情况通常× 结果必然× 条件必要× 产品冒牌×
B、一般的に名詞を修飾して、連体修飾語になる。
例 通常的情况 必然的结果 必要的条件 冒牌的产品
C、"的"が後ろに付くと名詞となり、文の主語或いは目的語になる。
例 高档的放这边,低档的放那边。
这些产品都是冒牌的,质量很差。
D、多くは「非」を用いて否定し、「很」を使って修飾できない。
例 非新式(不新式×) 非主要(不主要×) 非个别(不个别×) 很初级× 很四方× 很国营× 很长期×
注意:
一部の形容詞は、ほかの品詞でもあり、そのときの意味も違ってくる。
例 非常:非常时期/非常事件/非常会议(非述形容詞)
非常喜欢/非常快乐/非常适合(副詞)
意外:意外事件/意外收获/意外消息/意外发现(非述形容詞)
发生意外/出现意外(名詞)
国际:国际会议/国际形势/国际影响(非述形容詞)
第三国际/共产国际(名詞)
高度:高度重视/高度负责精神/高度责任感(非述形容詞)
达到新的高度(名詞)
二、形容詞の文法の特点:
1.形容詞は目的語をとらない。
例 他对自己的成绩很满意。 (他满意自己的成绩。×)
这件衣服对你很合适。 (这件衣服合适你。×)
她的身体终于健康了。 (健康了身体。×)
他对我很友好。 (他很友好我。×)
2.性質形容詞は一般的に程度副詞に修飾される。形容詞の重ね型は程度副詞に修飾されない。また、状態形容詞は自分自身も程度深い意味をもっているため、程度副詞に修飾されない。
例 这里的风景美极了。
今天的天气很热。
他知识非常丰富。
他做事十分谨慎。
他高高兴兴地回去了。 (很高高兴兴×)
外边的雪白白的。 (特别白白的×)
这里的马路很直。 (很笔直×)
孩子的小手冻的凉极了。 (冰凉极了×)
3.形容詞或いは形容詞構造は述語になる
(1)形容詞は文で述語として、人或いは事物の性質、状態を表す。主語と形容詞述語の間に「是」を使わない。
例 气温比较高。 (气温是比较高。×)
她非常聪明。 (他是非常聪明。×)
今天很高兴。 (今天是很高兴。×)
(2)性質形容詞は述語になるとき、一般的に程度副詞或いは「了」、「起来」を付けて、事物の性質と状態、またはその性質と状態が変化したり発展したりするのを表す。比較、対比の意味を持っている時、単独的に述語にすることができる。
例 她成绩很好。 (状態/ 她成绩好。×)
她的病好了起来。 (状態の変化/ 她的病好。×)
她瘦,你胖。 (比较)
(3)形容詞の重ね型は単独で述語となる場合、文末によく「的」を付ける。
例 眼睛大大的。
天灰蒙蒙的。
4.形容詞の否定形式
(1)性質、状態を否定するとき、一般的に「不」を使い、「没」を使わない。
例 今天气温不高。 (没高×)
他的身体一直不好。 (没好×)
(2)ある性質或いは状態の変化を否定するときは「没」を用い、よく副詞「还」或いは語気助詞「呢」と一緒使われる。
例 天还没亮呢,不用起这么早。
天还没晴呢,等天晴了再走吧!
三、形容詞の使い方
1.連体修飾詞になる時:名詞の性質を持つ単語を修飾し、よく「形容詞+(的)+名詞」の構造を作る。
(1)単音節の形容詞は連体修飾詞になる時、一般的に「的」を用いない。
例 老朋友 小房间 坏人 好人
注意点:「多」「少」は一般的に単独で連体修飾詞にならない。
例 来了很多人。 (来了多人×)
她吃了很少的饭。 (吃了少饭×)
(2)双音節の形容詞は連体修飾詞になる時、一般的に「的」を用いる。(例外の固定的な表現を除いて)
例 高兴的样子 快乐的日子 悲伤的表情
光荣历史 先进国家 优良品种
(3)形容詞の重ね型は連体修飾詞になる時、一般的に「的」を用いる。
例 瓦蓝瓦蓝的天空 认认真真的样子 红彤彤的小脸蛋
(4)形容詞の構造は連体修飾詞になる時、一般的に「的」を用いる。
例 非常可爱的孩子 很大的苹果 无比坚强的女人
2.連動修飾語になる時:動詞の性質を持つ単語を修飾し、よく「形容詞+(地)+動詞」の構造を作る。
(1)単音節の形容詞は連動修飾詞になる時、一般的に「地」用いない。
例 慢走 快吃 多做 少说
注意点:連動修飾詞になれる単音節の形容詞は多くない。しかも、一般的に単音節の動詞しか修飾しない。
例 多 少 早 晚 快 慢 新 大 轻
多吃 少睡 早起 快走
(2)双音節の形容詞は連動修飾詞になる時、一般的に「地」を使う。
例 她满意地点了点头。 (動作の主体を描く)
(3)形容詞の重ね型は連動修飾詞になる時、一般的に「地」を付ける。単音節の重ね型の形容詞は、どちらでもかまわない。
例 孤零零地走了 快快乐乐地生活着 轻轻(地)放下
(4)形容詞の構造は連動修飾詞になる時、一般的に「地」を付ける。
例 非常高兴地说 相当快地完成工作 很快地放下
3.補語になる時:述語を補充説明して、よく「動詞+(得)+形容詞」の構造を作る。
(1)性質を表す形容詞は単独で結果補語になれる。
例 天气变暖和了。
我想明白了。
(2)形容詞は単独で程度補語になる時、よく比較の意味を含む。
例 你唱得好,还是你唱吧! (你比别人唱的好)
(3)形容詞は程度補語になる時、もし比較の意味がないなら、一般的に程度副詞を加える。
例 今天玩得特别开心。
他写得非常清楚。
他说得最简单。
(4)形容詞の重ね型は程度補語になる時、よく「的」が付く。
例 他眼睛睁得大大的。
教室打扫得干干净净的。