曹操の評価

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私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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正史「三国志」の作者、陳寿は曹操の策略や、権謀、法体系の確立、人材登用などの業績を称えた後、このようにまとめています。「非常の人、時代を超える傑出した人」。

 なかなか高い評価ですね。これは後世の歴史学者による評価ですけれど、曹操自身も何度も当時の人物鑑定家に評価してもらったことがあります。

 橋玄の人物鑑定はとても有名なので、若い頃の曹操は橋玄のもとを訪れました。橋玄は「天下はまさに乱れんとしている。一世を風靡する才能がなければ、救済できぬであろう。よく乱世を鎮められるのは、君であろうか。」と言いました。

 この橋玄は当時まだ無名だった曹操を初めて評価した人物です。更に、橋玄は曹操に人物評価で有名な許劭という人を勧めました。許劭は曹操を「治世の能臣、乱世の姦雄」と評価しました。「治世の能臣(のうしん)、乱世の姦雄(かんゆう)」。現代語に訳しますと、平和な世なら有能な政治家に、乱世なら悪の英雄になるという評価ですね。なかなか衝撃的な評価に聞こえますが、何と曹操はご満悦だったそうです。曹操はその評価がとても気に入り、満足そうに大笑いをしました。当時は、平和な時代ではなく、まさに動乱な世の中です。汚い手段をとっても、一歩一歩自分の目標に向かっていく。曹操はまさに、手段を選ばない悪の英雄、「姦雄」でした。許劭の評のとおり両面を、曹操は持ち合わせていたのです。

 この「治世の能臣、乱世の姦雄」という評価はとても有名で、曹操の代名詞のようなものとなっています。今、その評を作った、許劭を知っている人は少ないかもしれませんが、「治世の能臣、乱世の姦雄」と言えば曹操のことだとみんな分かります。

 ところで、曹操本人による自己評価も有名です。「寧我負人,毋人負我!」「天下の人に背くとも、天下の人を背かせはしない」。極めて自己中で、利己的な感じですね。「悪玉」のイメージが強いですね。  

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