中国語の兼語文
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
常用な類型
一、定義
兼語文では前半の文章では目的語に、後半の文章では主語にと、一つの単語が二つの役割を兼ねる事からこの単語を兼語といい、このような文章は兼語文と言う。
例 他 请 你 去
主語 述語(1) 目的語/述語 述語(2)
上の例では「你」は兼語に当たり、前半では目的語「あなたにお願いする」に、後半の文では主語「あなたは行く」になる。
二、常用な類型
意味 例
1 使役の意味を表す 你让我等了半个小时。
事故让交通陷入了混乱。
2 愛憎などの感情を表す兼語文 他常常嫌父母说话啰嗦。
我喜欢他打网球。
3 呼称や認定を表す兼語文 他收我做徒弟。
我们选她当班长。
4 前の動詞が「有」或いは「没有」である兼語文 好像有人叫你。
没有人知道这里有一家酒吧。
三、特殊な類型
特殊な類型 例
1 「是+兼語+述語(2)……」 是小林发现的这个秘密。
是一个开私家车的人撞到了他。
2 二重目的語の文で人を表す目的語は兼語として使う。 小林送一辆汽车给爸爸开。
小林送男朋友一件衬衫穿。
3 「有+兼語+是……的」 我们班有一个同学是从美国来的。
有不少人是赞成你的看法的。
文法の特徴
文法の特徴 例
1 一般、動態助詞の「了」は述語(2)の後ろに置く。
しかし、使役或いは認定の意味を表すの動詞の後ろに「了」が置ける。(「让」、「叫」、「使」を含めない。) 我请他看了一场电影。
生日那天,他请了很多朋友来家里做客。
我们已经选了他去参加比赛了。
我让他去买东西。○
(我让了他去买东西。×)
2 時間を表す語句は述語(2)の後ろに置き、補語として用いる。 他让我睡了一天。○
(他让我一天睡了。×)
3 ある状語は述語(1)の前にも、述語(2)の前にも置ける。状語の位置は文の意味によって違う。 我明天再让他来一次。
我让他明天再来一次。
4 一般的に否定を表す語句は述語(1)の前に置く。
「别」は述語(1)の前にも、述語(2)の前にも置ける。位置は文の意味によって違う。 他没请我参加。○
(他请我没参加。×)
你别让他来我的办公室。(彼を呼ばないでください)
你让他别来我的办公室。(「来ないで」と伝えてください)
5 能願動詞は述語(1)の前に置く。 你能帮我买早餐吗?○
(你帮我能买早餐吗?×)
挫折能使你看清自己。○
(挫折使你能看清自己。×)
6 「有」は前の動詞として用いる時、目的語は特定のものを指さない。常に数量詞を付ける。
「这个」、「那个」は連体修飾語として用いない。 教室里有个人找你。○
(教室里有小林找你。×)
有件事情告诉你。○
(有这件事情告诉你。×)