揚子江の河口の中国第二の土地、上海だがその発展史は以外に浅く150年あまり。上海料理といっても、料理そのものの料理はなく、揚子江一円、特に江蘇、浙江料理が主体である。30年前の香港では中華といえば上海料理というぐらい旺盛を誇っていたが、相次ぐ移民で一時はすっかりさびれてしまった。大都会の華やかなイメージとは異なり庶民的な小さな料理店が多い。上海周辺は大穀倉地帯で、米を原料とした酒や酢が特産で料理にたくみに活用している。また白いご飯に合う、お惣菜的な料理も多い。味付けは醤油と砂糖を使って濃いめだが、日本人は慣れ親しんでいる味。上海の料理はなんと言っても上海ガニ、それ以外になまこや田うなぎなどのの煮込みや、肉団子、こじき鶏そして点心の名作、小籠包もある。