五斗の米のために腰を折らない
Submitted by whenis on 星期日, 08/16/2009 - 13:39陶淵明は中国古代の著名な文学者であり、彼は、その詩文は非常に有名であるばかりか、権力や富を軽視し、権勢に決して迎合しないことでもよく知られている。
陶淵明が生まれたのは西暦365年。彼は中国では最初といえる田園詩人である。彼の生きた時代は、政権が更迭し、社会は不安定で、人々は苦しい生活に苛まれていた。西暦405年、陶淵明は家族を養うため、家から程近い彭澤県で県令になった。ある冬、上司が一人の監視官が派遣してきたが、この監視官は下品な上傲慢で、彭澤県に来ると、すぐ自分に拝見するよう彼に命じた。
これを知った陶淵明は、このような上官の名を盾に人間をひどく軽蔑したが、仕事の関係から仕方なくこの監視官に会う準備をした。そこで彼の秘書は「あの監視官は些細なことでも過酷な要求を出す人間ですぞ。あなたさまも、ちゃんとした服を着て、謙遜な態度で臨んでください。でないと、あの監視官は上司にあなたの悪口をいうかもしれませんよ!」と忠告した。人柄のまっすぐな陶淵明はこれを聞いて我慢しきれず、「わたしは死んでも、だた五斗の米の扶持のために、あんな人間には頭を下げたくない!」と言い、すぐに辞表を書き、八十日あまり前になったばかりの県令の職を去り、それからは一度も仕官をすることはなかった。