文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson14 結果補語 解説1
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
因果関係と文法化
動詞と結果補語は生産的な結びつきで,例えば洗濯をさせた結果たまたま相手を泣かせてしまった場合,
把他洗哭了(彼を洗濯で泣かせてしまった)
と言えてしまいます。しかし現実には
洗う→きれいになる,食べる→お腹いっぱいになる
というような,動作行為からごく自然に帰結が予測される結果というものがありますから,使用頻度としてはそのようなごく自然な因果関係を表す結果補語がよく用いられます。
さて,結果補語としては,実義的な意味を持つ動詞や形容詞が結びつくものが基本となります。
洗干净了(洗ってきれいになった)
听懂了 (聞いてわかった)
写清楚了(はっきり書いた)
推倒了 (押し倒した)
結果補語の中には,実義的な意味が薄れて,抽象的な意味を表す役割を担っているものがあり,意味的にも重要なものが多いので注意しましょう。
看见了(見えた)→“见”:知覚することを表す
卖光了(売り切れた)→“光”:何もないことを表す
看完了(見終わった,読み終わった)
→“完”:動作行為を終えることを表す
记住了(きちんと覚えた)→“住”:安定・固定を表す
找着了((探して)見つかった)
→“着zháo”:目的に達することを表す
意味上の重点
<動詞+結果補語>の意味上の重点は結果補語のほうにあることが多いです。例えば
我[听]懂你的意思了。
(私はあなたの言っている意味が[聞いて]わかりました。)
她[喝]醉了。(彼女は[飲んで]酔っ払いました。)
においては,[ ]内の動詞を省略しても文は成立しますし,文意にそれほど大きな変化はありません。ところが動詞のほうを残し結果補語のほうを省略すると,文意が完全に変わってしまったり,文が成立しにくくなったりします。
とは言いつつも動詞の部分も言うのが中国語の習慣です。日本語にも似た複合動詞はあり,例えば“写错了”=「書き間違えた」と,完全に対応するものもありますが,日本語では動作行為の部分は言わず,結果段階しか述べないので複合動詞にならず,中国語に訳が対応しないものも多いので,訳す際に注意が必要です。
吃饱了 ([食べ]お腹いっぱいになった)
喝醉了 ([飲み]酔った)
看懂了 ([読み]わかった)
来晚了 ([来たら]遅れてしまった)
长大了 ([成長し]大きくなった)