所在の“在”解説
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
1.所在の“在”
特定の事物(人や物)がどこに所在しているかを述べるには,動詞“在”を使って次のような構文を作ります。
存在する人・物 + “在” + 場所
他 在 屋子里。 (彼は部屋の中にいます。)
那本画报 在 书架上。 (あのグラフ雑誌は書棚の上にあります。)
否定形は普通は副詞“不”で動詞“在”を否定し,“不在~”となります。
2.存在の“有”と所在の“在”
“有”を使った存在の表現と,“在”を使った所在の表現では,動詞の前後の成分の語順がちょうど入れ替わります。
場所 + “有” + 人・物 人・物 + “在” + 場所
口袋里 有 钱。 钱 在 口袋里。
しかし両者が用いられる場面は異なります。“有”の目的語の「人・物」は不特定の物で,“口袋里有钱。”は「ポケットに(何がしかの)お金があります。」という意味。それに対して“在”の文の主語の「人・物」は特定の物ですから,“钱在口袋里。”は「(例のその)お金はポケットにあります。」という意味です。ですから例えば「彼は部屋の中にいます。」と言いたい場合,「彼」という人称代名詞を使うということはその彼が誰かは話し手も聞き手もわかっている特定の人ですから,“他在屋子里。”というように“在”の構文しか使えず,“有”を使って“*屋子里有他。”のように言うことはできません。