王府井古人類文化遺跡博物館

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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北京を訪れた人が必ず足を向ける繁華街、王府井。長安街から北京飯店を左に見て、北に向かうこの一帯はいつも大勢の人でにぎわっています。その近代的なショッピングモールがある東安市場の地下に、小さな博物館があるのをご存知でしょうか。王府井古人類文化遺跡博物館です。この取り合わせを不思議に思い、訪ねてみました。

 1996年の暮れも押しつまった12月28日のことです。前の年から始まった東安市場の整地作業の最中、石や骨で作ったナイフ状のものとか、動物の骨、火を使った跡など、かつて人間が生活していた痕跡がたくさん見つかったのです。

 北京郊外の周口店といえば、北京原人が発見されたところですが、はるか昔の人類の足跡が、北京の都心部に残っていることで大騒ぎになりました。

 工事を中断して、中国科学院古脊髄動物・古人類研究所や北京市文物研究所による発掘作業が8カ月にわたって行われました。その結果、地下11ー12メートルに2000平方メートルにわたって、人々が暮らしていたことが分かり、石器、動物の骨など2000点が収集されました。いまから24000年から25000年前、旧石器時代後期の遺跡と見られています。火を使った形跡もあり、当時の人が焼いたり、煮たりした食べ物を口にしていたことが伺えます。

 さらに、土質の分析などから、川が流れ、あたりの平原には牛や鹿が生息していたようです。川は、北京の母なる川といわれる永定河の支流だったのではないか、と推測されます。なんと夢のある話でしょう。

 こうした文化遺産を残そう、という願いを込め、王府井古人類文化博物館が設けられることになったのです。遺跡発見から5年後の同じ日、2001年12月28日に産声をあげました。

 中に入ると、49平方メートルの地面が、そのまま保存されています。壁面には大きなパノラマ画が2枚。火をたいて食事を作っている様子や、狩をしている姿が描かれています。王府井のにぎやかな街頭から、一挙に2万年以上前の世界にタイムスリップです。場所を捜しにくい人は、地下鉄王府井駅の出口Aから向かいましょう。エスカレーター右手に博物館の入り口があります。

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