張潔は中国の現代女流作家

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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張潔は現代中国では数少ない、日常生活以外に強い関心をもつことのできる女性作家の1人です。彼女の思索や苦しみ、デリケートさがさまざまな趣に彩られています。『無字』は、張潔が何年も企画・構想を練って出版した最新作です。80万字の力作で、3部構成。女性作家・呉為の一生における感情のプロセスを描いています。呉為と最初の夫とのやむをえない結婚、私生児となった娘との確執、苦しい生活のなかで母親と支えあう姿、後半生における2番目の夫との驚くような出会いと別れ……。小説は「無字」というタイトルで、女性の結婚に関する感情の物語をテーマとして、社会の大変革や中国社会100年の激しい変化を表現しています。この小説は、2005年に中国文学の最高の栄誉である「茅盾文学賞」を受賞しました。これは、中国文学界の認識と、中国の読者の好みが一致したことを示しているとされます。

彼女の代表作の一つ、「世界上最疼我的那个人去了」(世界で一番私を可愛がってくれたあの人が去った)という小説のあらすじを紹介します。 

張潔は中国の現代女流作家です。1937年北京に生まれました。1960年、中国人民大学を卒業。1978年に執筆活動を開始しました。国家一級作家。国務院から「特殊貢献作家」の称号が授与されました。中国で最初に短編、中編、長編の三分野で国家規模の賞を受賞した作家です。1989年にはイタリア国際文学賞を受賞、1992年2月、アメリカの文学芸術院によって名誉院士に選ばれました。 

女流作家・妻・母親として忙しい毎日を送る女性。そんなある日、すっかり年老いた自分の母親に出会い、驚く。ボケも始まり、高齢で手術までして、すっかり弱った母親。自責の念に駆られながら、母親の最後の瞬間まで、精一杯の看病をする主人公・・・。

この小説が映画化されました。当初、彼女は「自分の自伝的な内容なので、映画化はやめてほしい」と言っていました。それを聞いて、映画監督の馬麗文氏は、絶望のあまり泣き崩れたそうです。しかし、それをきっかけに友達として付き合うようになった二人は、いつしか信頼関係が生まれ、最後には、「馬監督が撮るならば」という条件付きで映画化が決定したそうです。また、この映画は長春映画祭で、最優秀作品・最優秀監督賞を受賞しました。

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