阴阳师(yīnyángshī)[固](ゲーム名)陰陽師(おんみょうじ).

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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日本でも映画や漫画でお馴染みの「陰陽師」をそのまま中国語の漢字にしたもので、「網易(ネットイース)」社が2016年にリリースしたスマホ版バトルRPGゲームです。このゲームの珍しいところは、中国製にも関わらず、平安時代の日本を舞台に、安倍晴明が人間界と霊界の間で自分の記憶を探すというストーリー展開をする点です。

 さらに、このゲームに意外さを添えているのは、日本の豪華声優陣が出演していることです。つまり、中国人向けに開発されたゲームなのに、登場人物は日本語で話し、画面上に中国語の字幕がつけられているのです。

 日本の皆さんは不思議に思うかもしれませんが、これは中国の二次元愛好者にしかわからない「ツボ」ともいえる部分なのではないかと思います。ご存知のように、日本のアニメが大好きという人は中国に沢山存在しています。彼らはこれまでネット上で日本語音声に中国語字幕がつけられたアニメをたくさん見てきたことから、すでに耳が日本語に馴染んでいるわけです。更に、陰陽師は日本で作られた漫画や映像作品も存在することで先行イメージがあり、何より日本を舞台にしたゲームであることから、日本語の音声を載せることでその独特の雰囲気を作ることにも一役かっています。そしてもう一点、これらのアニメファンの中には、日本の声優のファンがかなりいるという点も考慮されています。大勢のファンにとって、その声優さんの声を聴けるだけでもゲームをダウンロードする意味があるというわけです。

 マーケティングの角度から考えると、この企画者が何をどう考えて企画して、プロデューサーがこのようなリスキーな企画にどうしてゴーサインを出したかというのも興味深い点ですが、このチャレンジはとても成功し、今では数多くのファンがプレイしていますから、開発チームの達成感は非常に強いことでしょう。もちろん、ネットイース社も鼻の高いことでしょう。

 さて、こうしたゲームに溺れることはもちろんあまりよろしくないのですが、中国の社会では、特に若者の間でゲームが一種のコミュニケーションツールにもなっています。少し昔の世代では家族が集まると麻雀をやる人が多くいましたが、今ではゲームを一緒にプレイする家族が増えています。日本にも家族そろって居間でゲームに興ずる光景が見られるように、非常に微笑ましい限りの光景です。スポーツでも、ゲームでも、メッセンジャーアプリでも、そして場合によっては仕事探しのアプリでさえも、今では世代を超えたコミュニケーションツールになっています。その意味では、こうしたゲームのアプリも人と人をつなぐプラットフォームとして、その存在に新たな意味あいが見出されつつあるのかも知れません。

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