中国の贈り物習俗
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
いささかな贈り物でも深い情誼
贈り物をするときは、具体的な状況を考慮すべきです。一般的に家庭パティーに参加する場合は、主婦に花束・果物・特産など簡単な贈り物をすべきです。その家に子供がいる場合は、玩具・菓子などを贈ります。婚礼に参加する場合は、飾り物などのほか、花束や実用品を贈ります。新年・祝祭日の場合は、暦・酒・茶・菓子・タバコなどを贈ります。
贈り物を渡す時機と方式
贈り物は、一般的に面と向かって渡すべきです。しかし、婚礼の場合は、事前に届けることもあります。また、祝日や新年の贈り物は、誰かに届けさせたり、郵送したりすることもあります。その場合、贈り物に名刺を添え付けるか、手書きの祝辞をて添え付けるかします。手書きの祝辞は適切な封筒に入れ、封筒の表に受取人の名前を記し、封筒を包装紙の上に貼り付けます。大勢の人の前で一人の人に贈り物を渡すのは、適切ではありません。なぜなら受け取った人は、賄賂を渡されたり馬鹿にされたりしたような感じを受けるからです。一方、贈り物を貰っていない人は、零落されたり軽蔑されたりした感じを受けます。親密な関係にある人でも、公開の場で贈り物を渡すのは相応しくありません。双方の親密な関係は物資贈与の上に成り立っていると、公衆が誤解する可能性があります。深い情誼を表わす特殊な贈り物、特殊な感情を表わす贈り物に限って、公開の場で渡すことができます。なぜなら、その場合は公衆が贈与双方の真摯な友情の証人となるからです。例えば、特殊な記念品などがそうです。
態度親密・言語丁寧
贈り物を渡すときは態度・動作・言語に注意すべきです。親しみのある鷹揚な動作、礼儀正しい丁寧な言葉こそ、受け取る人を心から喜ばせることができます。贈り物を机の下や部屋の隅に密かに置くやり方は、贈呈の目的を遂げるどころか、反対の結果を招くことになります。中国人の習慣は、贈り物を渡すときあまりにも謙虚で、「たいした物ではありません」「つまらない物です」などと言います。贈物について紹介するときは、相手に対する好感と情誼を強調すべきであり、贈り物の実際価値を強調すべきではありません。そうでないと、品物を重く見て、情誼を軽く見ることになります。ときには、相手に賄賂を受け取るような感じを与えることになります。
習俗礼節に注意
贈り物は忌諱を避ける原則を把握すべきです。例えば、中国では“好い事は対(つい)をなす”という言葉があります。そのため、お祝いの贈り物は偶数を選んで奇数を避けるべきです。しかし、広東人は偶数の“4”(sì)を忌諱します。それは広東語の“4”は、発音が“死”(sǐ)と似ていて不吉だからです。また、白は純潔無瑕を意味しますが、中国人はこれを忌諱します。なぜなら中国では、白は悲しい色・貧しい色とされているからです。同じく、黒も災いの色・悲しい色で、不吉だとされています。これに対して赤は祝賀・吉祥の象徴とされ、人々から愛されています。このほか、中国では老人に時計を、夫婦および恋人に梨を贈ってはなりません。なぜなら、時計を贈る“送钟”(sòng zhōng)は死に水を取る“送终”(sòng zhōng)と発音が同じで、梨(lí)の発音は別れの“离”(lí)と発音が同じでだからです。