中国語の数量補語(動量と時量)
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
一 数量補語の定義
述語になっている動詞の後にあって、動作、行為が行われる回数や、継続して行われる時間などを表すフレーズを数量補語という。
動作の回数などを表すものを動量補語、動作の継続時間などを表すものを時量補語という。
数量補語になれるものは数量フレーズで、その位置は必ず動詞の後である。
二 数量補語の分類
動量補語 時量補語
基本概念 動作の回数などを表す。動量詞は動量補語になる。
老师把他批评了一顿。
这部电影我看过一次。 動作、行為が行われる回数や、継続して行われる時間などを表す。時間量詞は時量補語になる。
我等了他半天,他也没来。
我在日本住过三年。
目的語 1 目的語が代詞の時、よく「述語+代詞の目的語+動量補語」になる。
他看了我一眼,就走了。
妈妈嘱咐了我好几遍,可我还是忘了。
2 目的語が名詞の時、よく「述語+動量補語+名詞の目的語」になる。
他昨天给我打了一个电话。
小明读了一遍课文。
3 目的語が人名・地名の時、「述語+人名・地名の目的語+動量補語」、あるいは「述語+動量補語+人名・地名の目的語」になる。
他去过北京两次。
他去过两次北京。 1 目的語が代詞の時、よく「述語+代詞の目的語+時量補語」になる。
我找他找了好几天了,都没有找到。
我叫了她半天,她也没反应。
2 目的語が名詞の時、よく「述語+時量補語+名詞の目的語」になる。
他昨天玩了一天游戏。
我想看一会儿电影。
3目的語が人名の時、「述語+ 目的語+動量補語」、あるいは「述語+動量補語+目的語」になる。目的語が場所を表す時、「述語(来・去・回・到)+場所を表す目的語+時量補語」
我等了小王半天,他也没来。
我等了半天小王,他也没来。
他去美国一年多了。
他去一年多美国了。×
否定形式 普通、否定形式は使わない。
我没看过那本书一遍。×
我没看过那本书。 普通、否定形式は使わない。
我没等他半天。×
我没等他。
ポイント 1 否定副詞がある時、動量詞は述語の前に置き、状語になる。「一。。。都・也。。。」の形式。
我一次都没见过他。
我没见过他一次。×
2述語の動詞と動量補語の間にアスペクト助詞「了」や「过」をつける。
我看了他一眼,什么也没说。
这本书我看过三次。 1 否定副詞がある時、時間量詞は述語の前に置き、状語になる。「一。。。都・也。。。」の形式。
这孩子一天也没离开过妈妈。
孩子没离开过妈妈一天。×
2述語の動詞と時量補語の間にアスペクト助詞「了」や「过」をつける。
我们等了一个小时。
她学过一年汉语。
3述語の動詞は非継続動詞、あるいは結果補語、方向補語がある場合、「了」や「过」はつけない。
他来过中国两年。×
她去了上海好几天。×
女儿回到过家乡一个月,就又走了。×
難点 1 反駁するあるいは解釈するとき、述語の動詞の前に否定副詞「没」を使うことができる。
我本书我只看过一遍,没看过两遍。
她没来过香港两次,而是一次。
2 仮定文と条件文で、述語の動詞の前に否定副詞「不」を使うことができる。
你不检查一下,怎么就知道没有错误呢。
我不再说一遍,你是记不住的! 1 反駁するあるいは解釈するとき、述語の動詞の前に否定副詞「没」を使うことができる。
这个月他只休息了三天,没休息五天。
我昨天没打一天球,只打了一会儿。
2仮定文と条件文で、述語の動詞の前に否定副詞「不」を使うことができる。
你不等她一会儿不就白来了吗?
昨晚没睡觉,今天不休息一下可不行!