代名詞「什么」のさまざまな用法

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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 これまで疑問詞として主に使ってきた「什么」のさまざまな用法です。大きくまとめると、「何か」という意味で使われますが、今回の会話文で登場した用法は以下のようなものがあります。

○列挙:~など、~のようなもの

「什么」に「的(de)」を伴い、「~など」という意味をつくります。
会話文では「给她买点点心什么的」として登場しました。
例)
我们带着DVD、杂志什么的,去看王兰。(Wǒmen dàizhe DVD zázhì shénmede, qù kàn Wáng Lán./わたしたちはDVD、雑誌なんかを持って王蘭に会いに行きます) 
跑步、打球、游泳什么的,他都喜欢。(Pǎobù dǎqiú yóuyǒng shénmede, tā dōu xǐhuan./ジョギング、球技、水泳などが彼は好きです) 

○不確定なもの:~なもの、~な何か

とくに具体的に確定できないものを指します。この場合、「什么」を省いても意味が変わることはありませんが、そのかわり「何か~」というニュアンスが消えますのでダイレクトな響きになります。
会話文では「其实没什么好点心」として登場しました。
例)

没什么好主意。(Méi shénme hǎo zhǔyì./何かいいアイディアがないですね) 

※比較:「没好主意」=いいアイディアなどない

你去上海,我没什么不放心的。(Nǐ qù Shànghǎi, wǒ méi shénme bú fàngxīn de./あなたが上海に行っても、何か心配なことはありません)

※比較:「我没有不放心的」=心配事はない
○任意のものを指定:何でも、何もかも

「什么」に「都(dōu)」や「也(yě)」を伴い、任意のものに関して例外がないことを示します。
会話文では「什么也不用担心」として登場しました。
例)
王兰病了,什么都不想吃。(Wáng Lán bìngle, shénme dōu bùxiǎng chī./王蘭は病気なので何も食べたくありません) 

※食べ物全体を指定

我什么也不知道。(Wǒ shénme yě bù zhīdao./わたしは何にも知りません) 

※この場合、ある事物に関すること全てを指定
○呼応:AならばB

「什么」が前後に登場して互いに呼応し、前者(A)が後者(B)を決定づけます。
会話文では「什么好就买什么」として登場しました。
例)
想说什么就说什么。(Xiǎng shuō shénme jiù shuō shénme./何か言いたいことがあれば、なんでも言いなさい) 

※「想说什么(言いたい何か)」=S、「说」=V、「什么」=Oで、SとOは実質的には同じもの(=言いたい何か)を指しています。

什么最好吃,我就吃什么。(Shénme zuì hǎochī, wǒ jiù chī shénme./いちばんおいしいものを食べます) 

※「什么最好吃」は最後の「什么」と同じもの(=いちばんおいしいもの)を指しています。
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