中国語会話基本単語

中国語会話基本単語

By whenis , 30 12月, 2017

今年取り上げた新語の中から、利用頻度や影響力、生命力の強いものを再度取り上げます。

 【蹭热点】(cèng rèdiǎn)話題に便乗する

 「热点」は熱い点、と言うことで、ホットスポット、人気スポット、関心事や焦点、紛争地点などの意味のほか、インターネット関連用語としてのホットスポット、例えば携帯電話でデザリングをする際に、iPhoneの日本語版OSではインターネット共有と書いてあるところが中国語ではパーソナルホットスポット「个人热点」と書かれています。そして、地学用語としてのホットスポットもあります。そして、「蹭」はここではたかる、ただ乗りする(キセル乗車、貰ったチケットで観劇するなど)、便乗すると言う意味です。と言うことで、「蹭热点」は「ホットな話題に便乗して、目立とうとする行為」を指します。

 中国では、最近、何か話題性のあることが起きると、必ずそれに関係する様々な意見がそこら中から出てきます。まったく関係がないのに、ちょっと知名度のある人がホットな話題についてコメントをすることで注目を集めようとするのです。こうした行為を「蹭热点」と呼びます。

By whenis , 27 12月, 2017

今年取り上げた新語の中から、利用頻度や影響力、生命力の強いものを再度取り上げます。

 【共享单车】(gòngxiǎng dānchē)[名]シェアリング自転車

「共享」はシェア、シェアリング、「单车」は自転車。広東語で自転車のことを「单车」と呼ぶことから、「共享单车」でシェアリング自転車のことを指します。中国では2016-2017年に急速に普及、今では中国以外の国にも上陸しています。

 オレンジの「モバイク」は日本にも上陸しましたが、唯一展開されていた札幌では、冬に入ったことから「走行が危険だ」ということで、暖かくなるまで少しの間お休みしているようです。ですが、12月20日にはメッセージングアプリLINEとの資本提携を発表、1月には福岡などの都市でのサービス提供が始まるとのことです。中国でもWeChatとの連携をしていますから、同様のモデルを日本でも展開すると考えるとイメージがしやすいですね。また、黄色い方のオッフォはソフトバンクグループと提携しますが、現在のところ地方自治体との交渉が長引いていると言われています。

By whenis , 25 12月, 2017

今年取り上げた新語の中から、利用頻度や影響力、生命力の強いものを再度取り上げます。

 【大数据】(dà shùjù)[名]ビッグデータ

元々は、データマイニング、つまり、大量のデータを解析して、役に立つ情報を抽出する作業を行う人たちの専門用語であったものが、ビジネスのトレンドを示すキーワードとして、一般のマスコミなどでも広く取り上げられるようになったもの。

 中国では、2015年9月に、国務院が『ビッグデータ推進促進行動要綱』を批准してビッグデータの推進に取り組んできました。

 中国のIT大手・アリババグループの馬雲(ジャック・マー)氏も「未来はITの時代ではなく、DT(データテクノロジー)の時代だ」として、ビッグデータがアリババにとって大事なものであることを強調しています。

By whenis , 24 12月, 2017

今年取り上げた新語の中から、利用頻度や影響力、生命力の強いものを再度取り上げます。

 【内容创业】(nèiróng chuàng//yè)[名] コンテンツ起業

 「内容」は内容、コンテンツ、「创业」は起業。広義のクオリティの高いコンテンツをコアにした起業行為はすべて「内容创业」と言えます。インターネット全盛のこの時代、アクセスが数百万回を超えた文章や動画コンテンツ、ライブ配信などは、プラットフォームや形式を問わず、その内容がマーケットを持つようになった時点が「内容创业」のスタートになります。

 「内容创业」をするクリエイターたちが、コンテンツから収入を得る方法としては、主に、広告・Eコマース・サービスの3つのルートがあります。最も手っとり速いものとして、ネット広告があり、最も簡単なものとしてはEコマースプラットフォームと組んだ商品販売があります。また、そうしたコンテンツを媒介としてサービスを提供するビジネスは、最も付加価値があり、息の長いものになる傾向があるようです。

By whenis , 23 12月, 2017

【供给侧结构性改革】(gōngjǐ cè jiégòu xīng gǎigé)[名]サプライサイド構造改革

 サプライサイドの各要素の構造を合理化し、経済発展を促進することを言ったものですが、2017年に新しく生まれた言葉ではなく、1970年代にアメリカでマクロ経済学用語として産まれたことばです。中国では、2015年11月10日、習近平国家主席が中国共産党の中央会議で初めて提起したものですが、今や政策関連では最も注目されることばとなっています。

 これまでのような、需要から考える経済成長モデルのせいによる供給過剰を解消し、産業の高度化や新産業の育成によって新たな供給力を作り、成長の軸足を移すことを謳ったもので、具体的な措置としては、計画出産政策の緩和による人口ボーナスの補強(二人っ子政策)、また、土地の効果的活用による不動産バブルの解消、企業の所得税減税による利益の増加、奨励メカニズムの構築による革新意欲の向上などが挙げられます。そのほか、政府でも、行政の簡素化と一部権限の企業への委譲によって、市場に決定的な役割を果たさせるべきだとの考えを強調しています。

By whenis , 15 12月, 2017

「阿婆」は普通「おばあちゃん」ですが、ここでは英語upの音訳で、「阿婆主」として、日本語で言うup主(アップぬし、ウプぬし、うぴーぬし)の意味になります。インターネットで画像や動画、音声ファイルなどのデータを、掲示板・動画共有サイトなどに投稿した人のことを指します。つまり「アップロード(Upload)されたデータ(動画)の主」ということになります。

 この言葉は日本から伝わってきたもので、国内のACGN(アニメ、漫画、ゲーム、小説)サイトでよく使われています。ここでのポイントは、「阿婆主」イコール製作者ではなく、リツイートする人も「阿婆主」であることです。

 最近では他人のものを転載するだけではなく、オリジナル作品の製作者としての「阿婆主」が多くなってきて、中にはカリスマ的な存在の人もいるようです。

 [ひとこと]

 中国はイノベーションの試験田と言われるだけあって、様々な新しいものが生まれています。その端緒はこうした日常使用される言葉に如実に現れます。特に若者はインターネットから海外、特に日本の情報を仕入れるため、一部の漢字をヒントに、新しい中国語の表現を作り出すこともしばしばです。

By whenis , 13 12月, 2017

絶妙な回答。

 日本でも「神レス」としてそのまま使われています。想像の範囲を超えて、まったく勘違いしたような角度からいきなり出てきつつ、かつ答えとして成立しているレスポンスがよくあります。質問した人も、他の回答者も気付かなかったコメント、ちょっとした一言ながら、才能を感じるコメントというような意味も含まれます。

 例えば「眠れない時、何を考えているの」に対して、「眠りたい」との答えは「神回复」になります。

 [エピソード]

 中央電視台の番組から飛び出した、中国全土から反響のあった神レスを例にしてみましょう。街角インタビューに出たリポーターの「你幸福么?(幸せですか)」との問いに、街角のおじさんが出した答えは「我姓曾(私は曾です)」。幸せの「幸」の字を、同音で苗字を意味する「姓」の字に理解したことで、「幸せですか?」が「あなたはフクさんですか?」という全く同音のセンテンスになり、「(いいえ、)曾です」という答えになったものです。回答した男性のあまりにもぶっきらぼうな態度と、絶妙すぎる回答に、全国の視聴者が湧きました。

By whenis , 12 12月, 2017

「标题」はタイトル、見出し、「党」はここで同じ事をやる、同じ趣味を持っている、同じような性質を持っている人のことを意味しています。「極めて集客力のあるタイトルのついたスレッド」を指した言葉です。

 [ひとこと]

 人々のネットの世界での振る舞いは、中国も日本も変わらないようです。本当にクリックしたくなる記事というのは多いものですが、実際にクリックすると全然違う中身であることがよくあります。いわばタイトル詐欺です。人を指すときはタイトル詐欺師とでも呼ぶべきでしょうか。

By whenis , 11 12月, 2017

文字通りインターネット上のいじめおよび嫌がらせです。

 インターネットが普及するにつれて、この「网络暴力」=サイバー暴力は世界中で問題になっているだけでなく、悪質な事件に発展する事例が相次いでいます。対策としてインターネットの法規制・フィルタリング規制を実施する国や地方自治体も出てきていますが、根本は人間そのものの問題ですから、規制にも問題を根絶する力はないようです。

 [ひとこと]

 中国では先頃、中韓混成のアイドルユニットEXOの元メンバーの鹿晗(ルーハン)が「网络暴力」を受け、なんとその話題が大学入試の試験問題にもなりました。

By whenis , 10 12月, 2017

現実世界では臆病で話すことが苦手なのに、ネットでは正義感を振りかざして大暴れする人を指します。普段は人と上手く付き合うことができないのですが、一人になって、パソコンあるいはスマホに向かうと、別人のように話が弾むようになり、(人や社会事情などを)あれこれと評論したり、説教する人のことを言います。

 「键盘侠」の特徴としては、ネット上で自分の正義感や絶対的な倫理観をひけらかそうとする点があります。人間の個性というのは、相手の顔の見えないところでは、膨張してしまうもののようです。

 また、コミュニケーション能力が足りないため、過激な話をしがちなのも特徴です。特定の何かに反対するわけでなく、個人の価値観だけで世界のできごとを判断しますので、社会的に正しいこともあるのですが、自分自身の限界を超えてしまったりすると、本来の目的を忘れるだけでなく、他人に利用され、サイバー犯罪の加害者になることすらあります。

 [ひとこと]