銭鐘書は博学で、数カ国の外国語に精通したほか、文学創作や学術研究などの面でも卓越した貢献をしました。彼は中国文化に大きな影響を与えました。一つは、文化批判の精神で中国と世界を見つめたこと、もう一つは、いかなる理論や学説にも拘らないと同時に、いかなる権威に対しても盲目的に従わなかったことです。
1941年に、散文集「人生を書き写す」、1946年に、短編小説集「人・獣・鬼」、1947年に長編小説「囲城」、1948年に、「談芸録」を発表しました。そのうち、小説「囲城」は多くの外国語に翻訳されて、出版されました。
新中国成立後、「宋詩選」、「管錐篇」五卷、「七綴集」、「槐聚詩存」などを出版しました。そのうち、1979年に出版された「管錐篇」は彼の研究成果を集大成した学術著作です。
銭鐘書(1910ー1998)は中国近代の著名な学者、作家です。