中国人の思考方式
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
中国人の思考方式は概括すると、“中庸”(zhōng yōng)・“全体”(quán tǐ)・“含蓄”(hán xù)という言葉で表現することができます。
中国人は中庸で、穏当を尊び、極端を避けます。問題を処理するとき、中国人は“度”(dù)を掌握します。巧みに“度”を掌握し、偏見を防ぐようにします。“中庸”とは、激情と創意が不足することではなく、複雑な環境において事物の関係を掌握し、均衡した発展を保持することです。
中国人は問題を全体的に把握し、統一と一致を求め、全体的な和解を重視します。中国人は自体を全体の一員と見なし、独立した個体形式として存在することを避けるようにします。例えば、中国人の姓名は、初めに祖先の姓、次に世代、そして名前となり、民族全体を突出しています。時間と住所の書き方も、時間は年・月・日・時・分・秒の順序、住所は国・省・県・郷・村の順序で、群体に対する個体の隷属関係を突出しています。個人の思想と行為が社会全体の基調と著しく異なる場合、その人は人々から異端者と見られます。問題を考慮するときも、中国人は問題を全体的に把握します。中国人は、自分の直感と経験を信じるので、考慮の過程で感性思考が重要な作用を発揮します。
中国人の思考のもう一つの特徴は“含蓄”で、常に比喩や暗示を用いて、間接的な表現で内心を隠すようにします。これは成語や俗語にも反映されています。例えば、“江山易改、本性难移”(jiāng shān yì gǎi běn xìng nán yí,山河は変えられるが、人間の天生は容易に変わらない)、“马善被人骑、人善被人欺”(mǎ shàn bèi rén qí rén shàn bèi rén qī,馬はおとなしいと乗り回され、人間はおとなしいと侮られる)などがそうです。実際には“山”“馬”“水”と“人間”との間には、必然的な論理関係がないのです。多くの暗示は、非常に“含蓄”であり、また優雅な味わいがあります。