社会人中国留学のための中国語学習プラン実践編 「戦術」と「戦略」

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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これまで数項にわたって社会人中国語留学のための中国語学習について考えてきました。

少し長くなってきましたので、今回はこれまで述べてきたものの中からまず重要なポイントについて今一度箇条書きの形式でまとめなおしてみたいと思います。

  • 1.中国留学終了時点の目標中国語レベル:HSK7級以上
  • 2.時間不足は経済力でカバー
  • 3.コマギレ時間の有効利用
  • 4.中国語学習ソフトウェアの利用
  • 5.発音は独学で完結しない
  • 6.文法通読

大雑把にまとめるとこんな感じです。詳しくは過去の記事をご参照ください。

本項ではこれらを踏まえた上で学習プランを設計してみたいと思います。

「戦術レベル」学習効果向上術

繰り返しになってしまいますが、目標とすべきレベルHSK7級以上というものはそれほど難しいレベルではありません。

留学開始時点で中国語検定3級程度のレベルがあれば、もちろんまじめに勉強する必要はありますが、よほどのことがないかぎり1年の長期留学でHSK7級到達は問題ないでしょう。

たとえ多忙などの理由で中国でイチから中国語を始める場合でも、適正な学習法で、真剣に勉強すればHSK7級は十分可能です。

ただし、現実にはこれを達成できない人も少なくありません。学習法が間違っているか、ただ単に勉強していないかのいずれかなのですが、現に存在しているのも確かです。

以前にも言及しましたが、社会人留学は退職して留学するという、高リスクの留学形態でもあります。少しでもリスクを低下させるには、留学前留学中に限らず、限られた時間を有効活用して学習効果、留学効果を最大限にしてやる必要があります。

そのための時間節約術が経済力に物を言わせた投資であり、時間当たりの学習効果を高めるコマギレ時間活用法であるわけです。

この二つの方法が「戦術レベル」の学習効果向上術となります。

「戦略レベル」学習効果向上策

戦術レベルの学習効果向上術が存在するならよりマクロ的な戦略レベルの学習効果向上策が存在するのではないか、とご察しがついた方も少なくないと思います。

もちろん存在します。実際にはこれも既に言及済みなのですが。

大学生の留学プランの項で既に言及していると思うのですが、ここで簡単にまとめなおしますと、留学期間も計算に入れて学習プランを立てるならば、留学環境において有利な会話練習を留学期間の最重要項目と位置づけ、留学するまでの段階で留学中に思う存分会話練習をすることができるような学習計画を構築しよう、というものです。

発音については言うまでもありませんね。会話云々の前に語学の基本なのですから。特に中国語においては発音が重要であることは少しでも中国語をかじったことのある方なら百も承知のこと。そんなこともあるので発音についてはここではあえて特筆しません。

発音を除外して話を進めます。繰り返しになるとは思いますが、中国に留学するまでに行うべきことを端的にまとめてしまいましょう。

  • 1.文法の完成
  • 2.一定の語彙力の育成
  • 3.大量のリスニング

(1)の文法については前項「社会人中国留学のための中国語学習プラン実践編 「文法は社会人学習者の強い味方」」を参照してください。文法は日本でやっても中国でやっても同じなので、日本でやっておいた方がいいのは言うまでもないことかもしれませんが。

(2)の語彙力増強は語学の基本です。これはあえて意識する必要はないのかもしれません。一応中国語単語学習用のテキストについてもまとめたものがありますので、参考にしてください。

中国語単語学習テキスト一覧

ここでは(3)の大量リスニングが主眼となります。語学においては「リスニングはスピーキング(会話)の母」と言っても過言ではないのかもしれません。基本的にある程度のレベルまでにおいてはリスニング力と会話力は比例します。

「聞き取れるけど話せんぞ」という方もいるかもしれませんが、それは会話力が顕在していないだけで、既にそれ相応の潜在的会話力は備えています。このような方は徹底的に会話訓練を行えば比較的短期間で中国語を話せるようになります。ただ単に聞き取れているつもりでいるだけの場合はこの限りではありませんが。

リスニングは日本でも簡単に行うことができます。CD一つで可能なのですから。

「テキストのCDと生の中国語は違う」という意見もあるかもしれません。これはこれでもっともなご意見なのですが、テキストCDの中国語リスニング学習における役割を喩えて言うなら、虎の子供が親が獲ってきた半死状態の獲物を捕食する中で「狩」というものを学ぶようなものです。

いきなり生の中国語でリスニングをすることは必ずしも高い学習効果を生むとは限りません。表現や速度が規範化され、雑音を省いたテキストCDは、中国語を始めたばかりの初学者にとっては半死状態の獲物みたいなものです。

また、近年はスカイパーフェクTVのような衛星放送、インターネット経由のネットTVでより鮮度の高い中国語を耳にすることができることを考えると、リスニングは日本で徹底的にやっておいた方が良いのです。理屈は文法と同じですね。

リスニングテキストについては次のページでまとめています。参考にしてください。

中国語リスニング学習テキスト

リスニングを徹底してやりたい、という方は、先にも紹介した「スピードラーニング中国語」 を利用してもいいでしょう。次のページで詳述していますので、参考にしてください。

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