漢鐘離の物語
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
漢鐘離は本名ではありません。本名は鐘離権と言います。後漢時代に生まれたので、時代の名前、漢を苗字の前につけられました。
父親は後漢の総大将です。兄も将軍です。
鐘離権の誕生についても、神話伝説もありますよ。その母親が出産するところに、巨人が大またで入ってきて、「わしは大昔の神様だ、ここに生まれるはずなので来ている」といいました。すると、まぶしい光が火のようにきらめく中に、鐘離権が生まれてきました。
そもそも神様の生まれ変わりですから、小さい頃から目立つ存在でした。生まれた時に、すで3歳の子供と同じような大きさでした。大人になると、美男子になりました。
家庭環境もいいし、鐘離権の人生は順風満帆に見えますが、あまりにも目立つ存在でしたから、嫉妬する人もいます。当時、現在のチベットに当たる吐蕃で、叛乱が起こりました。鐘離権は将軍として出征しました。しかし、大きな権力を持つ大臣、梁冀という人が、大きな手柄を取られるとまずいと、鐘離権を嫉妬して、年老いた人や身体の弱い人からなる軍隊2万人を繰り出しました。
そのような2万人の軍隊を率いて、勝つわけないじゃないですか!まもなく敵軍に破れ、鐘離権はたった一人で谷に逃げ、やがて山奥のある村に来ました。
そこで、中国の神仙の世界では、男性仙人のリーダーとされる東王父(とうおおふ)と出会いました。それがきっかけで、一挙仙人への道を辿りました。
その後、鐘離権は世間に現れたり隠れたりし、後漢の後、三国時代を経て、晋の時代になると、再び、国境地帯を守る将軍となりました。唐の末期には、再び姿を現し、呂洞賓を修行の道に導きました。