中国語会話 1日ひとつ中国語

中国語会話 1日ひとつ中国語

By whenis , 25 6月, 2022

因果関係と文法化
動詞と結果補語は生産的な結びつきで,例えば洗濯をさせた結果たまたま相手を泣かせてしまった場合,
 
把他洗哭了(彼を洗濯で泣かせてしまった)
 
と言えてしまいます。しかし現実には
 
洗う→きれいになる,食べる→お腹いっぱいになる
 
というような,動作行為からごく自然に帰結が予測される結果というものがありますから,使用頻度としてはそのようなごく自然な因果関係を表す結果補語がよく用いられます。
さて,結果補語としては,実義的な意味を持つ動詞や形容詞が結びつくものが基本となります。
 
洗干净了(洗ってきれいになった)
听懂了 (聞いてわかった)
写清楚了(はっきり書いた)
推倒了 (押し倒した)
 
結果補語の中には,実義的な意味が薄れて,抽象的な意味を表す役割を担っているものがあり,意味的にも重要なものが多いので注意しましょう。
 
看见了(見えた)→“见”:知覚することを表す
卖光了(売り切れた)→“光”:何もないことを表す
看完了(見終わった,読み終わった)
→“完”:動作行為を終えることを表す

By whenis , 23 6月, 2022

他のよく用いられる文型
(1)連動文において
“着”は<動詞1“着”+動詞2>という連動文(cardset-033)の第1動詞に後置して,第2動詞が表す動作が行なわれる際の付帯状況を表します。

躺着看书对眼睛不好。
(寝転がって本を読むのは目によくありません。)
[Tǎngzhe kàn shū duì yǎnjing bù hǎo.]

(2)存在文において
 <場所 / 時間+動詞“着”+人 / 物>という存在文(cardset-062)で動詞に後置され,目的語の表す人や物が主語の表す場所や時間に存在していることを表します。

桌子上放着一本词典。
(机に辞書が1冊置いてあります。)
[Zhuōzi shang fàngzhe yì běn cídiǎn.]

否定形
 前述したように,否定形は副詞“没(有)”で否定し,“了”と違って“着”は否定されても消えずに残ります。ただ“着”は話者が目前の状態を描写することが主要な働きなので,否定形は実際にはあまり用いられません。

動作の進行と状態の持続
 “着”は動きの静かな動詞の後に付き,状態が持続していることを表します。

By whenis , 21 6月, 2022

「~している」という動作の進行を表すには,次の枠組みを使います。
 
“在”
“正”+動詞句+(“呢”)
“正在”

他们在开会呢。
(彼らは会議中です。)
[Tāmen zài kāi huì ne.]

李老师正在给同学们上课。
(李先生はちょうど学生たちに授業をしているところです。)
[Lǐ lǎoshī zhèngzài gěi tóngxuémen shàng kè.]

このように副詞“在”“正”“正在”のどれを用いても「~しているところだ」という進行のアスペクトを表せます。(もちろんそれぞれのニュアンスは異なります。)
文末には語気助詞“呢”が相性よく用いられます。話し言葉では,この“呢”だけでも動作の進行を表すことができます。

他们吃午饭呢。
(彼らは昼食を食べています。)
[Tāmen chī wǔfàn ne.]

By whenis , 19 6月, 2022

以下の枠組みを使って,「もうじき~する」という「近い未来」を表すことができます。
 
“快要”
“快”
“要”+ ~ +“了”
“就要”

李老师快回国了。
(李先生はもうすぐ帰国されます。)
[Lǐ lǎoshī kuài huí guó le.]

电影要开始了,我们进去吧。
(映画がもうすぐ始まります,入りましょう。)
[Diànyǐng yào kāishǐ le, wǒmen jìnqu ba.]

時間を表す成分は“就要”の前にのみ置くことができます。“快要”“快”“要”の前には置けません。

我们下星期就要考试了。
(私たちは来週にはもう試験があります。)
[Wǒmen xià xīngqī jiù yào kǎoshì le.]

“~的时候”の中に入っているときは“了”は脱落します。

快到十一点的时候,他才回家。
(もうすぐ11時になろうかというときになって彼はやっと家に帰った。)
[Kuài dào shíyī diǎn de shíhou, tā cái huí jiā.]

By whenis , 17 6月, 2022

用法上の2つの“了”の違い
 アスペクト助詞“了”が表す「動作が実現した」という意味は,一種の新しい状況が発生したということだとも解釈可能ですから,アスペクト助詞“了”と語気助詞“了”は意味が非常に似る場合もあります。しかしその似た意味を表す場合でも,その用法には次のような違いがあります。
 談話の冒頭で,初めて何かを尋ねたり知らせたりする際には,語気助詞“了”を使います。例えば自分の姉の出産を話題として切り出すときには,
  我姐姐昨天生小孩儿了。
  (昨日,姉のところで赤ちゃんが生まれたんですよ。)
と言います。
  [我姐姐昨天生小孩儿]+了
ですから,初めて話題に出す際に細かいことは視野になく,全体として“我姐姐昨天生小孩儿”ということが「あった」(“了”)と述べています。同様の理由で,
  你昨天去哪儿了? ――我去天安门了。
  (昨日どこへ行ったの?――天安門へ行ったんだ。)
では語気助詞“了”を使うのに対して,
  所以你就去了日本?(だからあなたは日本へ行ったのですか?)

By whenis , 15 6月, 2022

文終止の問題
 <動詞+“了”>が目的語を伴う場合,もし目的語がなにも修飾語のついていないもので,ある特定の出来事だと限定できないときは,文をそこで終えることができません。例えば
  他写了信
は,目的語“信”がはだかの名詞であるため,このままでは文として言い切ることができません。<動詞+“了”>が目的語を伴う場合,次のような条件があれば文が終止できます。
(1)語気助詞の“了”を加える。
  他写了信了。(彼は手紙を書きました。)
 
(2)目的語の前に数量フレーズなどの連体修飾語を置く。
  他写了两封信。(彼は手紙を2通書きました。)
 
(3)動詞と目的語が離合動詞を形成するような固定化した結びつきで,さらに連用修飾語がある。
  在大会上,我无比激动地带头发了言。
  (大会において私はこの上なく感激し率先して発言した。)
 
(4)目的語が固有名詞などの唯一のものと特定できるものである。
  去图书馆的路上,我遇见了小张。
  (図書館に行く道で私は張さんにばったり会った。)

By whenis , 13 6月, 2022

形容詞+“过”
 一部の形容詞には“过”をつけることができ,かつてそうであったことがあるという意味を表します。 

这个孩子小时候胖过,后来瘦下来了。
(この子は小さい頃太っていたことがあるが,その後やせた。)
[Zhèige háizi xiǎo shíhou pàngguo, hòulái shòuxiàlai le.]

否定形・疑問形
 また,「~したことがない」という否定は,副詞“没(有)”で打ち消したあと,アスペクト助詞の“过”はつけたまま残します。疑問文には,以下の2つのタイプがあります。

这本小说我没看过。
(この小説は私は読んだことがない。)
[Zhè běn xiǎoshuō wǒ méi kànguo.]

你爬过那座山吗?
(あなたはあの山に登ったことがありますか。)
[Nǐ páguo nà zuò shān ma?]

アスペクト助詞“过”
「~したことがある」という経験を表すには,動詞の後にアスペクト助詞の“过”をつけて表します。“过”は発音は“guo”で,軽声です。

By whenis , 9 6月, 2022

目的語との語順
 以下では時間量を表す数量フレーズを「時間」と記します。
(1)持続する動作の持続時間を表す場合
 ①目的語が一般の事物の場合(a):動詞+目的語+動詞+時間
  我们坐车坐了四十多分钟。(私たちは車に40分あまり乗りました。)
 
 ②目的語が一般の事物の場合(b):動詞+時間(+的)+目的語
  昨天晚上他看了两个小时(的)电视。
  (昨晩彼はテレビを2時間見ました。)
 
 ③目的語が人を表す名詞で,時間が“一会儿”などの不定量の場合:動詞+時間+目的語 / 動詞+目的語+時間のいずれもOK
  你等一会儿小张吧。 / 你等小张一会儿吧。
  (あなたは張さんをしばらく待ったらどうですか。)
 
 ④目的語が人称代名詞の場合:動詞+目的語+時間
  我找了他一个多小时。(私は彼を1時間あまり探しました。)
 
(2)瞬間の動作の終わった後の経過時間を表す場合
 目的語があってもなくても,時間は最後に置きます。
つまり:動詞(+目的語)+時間
  他毕业三年了。(彼は卒業して3年になります。)

By whenis , 7 6月, 2022

目的語との語順
 1つの文の中に,目的語と,回数を表す数量フレーズ(以下「回数」と表記)の両方が用いられる際の語順は以下のようになります。
(1)目的語が一般の名詞のとき:動詞+回数+目的語
  他敲了三下门。(彼はドアを3回ノックしました。)
  我看了一遍展览会。(私は展覧会を1遍見ました。)
 
(2)目的語が人名・地名のとき:動詞+回数+目的語/ 動詞+目的語+回数 いずれもOK
  我去过上海一次。(私は上海に一度行ったことがあります。)
  我去过一次上海。(同上)
 
(3)目的語が代名詞のとき:動詞+目的語+回数
  我见过他一次。(私は彼に1度会ったことがあります。)
  我去过那儿两次。(私はそこに2回行ったことがあります。)
 
(4)動量詞が名詞からの借用のとき:動詞+目的語+回数
  他打了我一拳。(彼は私を1発ガンとなぐった。)
  他踢了狗一脚。(彼は犬をひと蹴り蹴った。)
 
 借用された動量詞とは,動作を行なうための道具や体の一部を借りて動量詞として用いるものを指します。日本語では擬態語で訳すとニュアンスがぴったりあてはまるものがあります。

By whenis , 5 6月, 2022

動詞の重ね型の形式上の特徴
(1)形態上・発音上
1音節動詞AはAAに,2音節動詞ABはABABになります。2つ目の動詞の部分は軽く発音されます。
 
(2)挿入成分
已然の事態の場合は,しばしば中間にアスペクト助詞“了”を挟み,“A了A” “AB了AB”の形になります。
他试了试就买下来了。(彼はちょっと試してから買った。)
今天我休息,在家收拾了收拾房间。
(今日は私は休みで,家で少し部屋の片付けをした。)
 
また,重ね型の中間に“一”を挟んで“A一A”と言うこともあります。この場合の“一”は軽声“yi”です。ただし2音節動詞の場合は中間に“一”を挟むことはできません。
你叫他在外边儿等一等。
(彼に外でちょっと待っておくように言いなさい。)
 
(3)連用修飾語
特にまだ起こっていない未然の出来事について動詞の重ね型を用いる場合,語気を和らげるという表現意図が前面に押し出され,動作の「少量」を表すという本来の文法的意味はいわば背景化するため,時間が長い意味を表す連用修飾語とも共に用いることが可能です。
多看看(たくさん見る)
好好儿想想(よく考えてみる)