中国語--漢語
漢語(かんご)は、中国の周辺にあって漢字文化の強い影響を受けた日本、朝鮮(韓国)、ベトナムにおいて、日本語、朝鮮語、ベトナム語の中に取り入れられた中国語起源の語種(語彙の出自)、又それらの単語を元に各国で独自に造語された中国語風に発音する語彙のこと。漢字語(かんじご)ともいう。また、中華人民共和国などでは漢民族の話す言葉を漢語といい、これは日本語で中国語と呼ばれる言語群と同じである。
日本語における漢語
日本語における漢語は、1964年の『現代雑誌九十種の用字用語』によると、延べ語数は41.3%と和語を下回っているが、異なり語数は47.5%と和語を上回っている。
中国語からの借用語を元に日本で独自に作られた、漢字で表記され漢字音で読まれる語彙も含められるが、これらの多くは江戸時代後期から明治時代頃に西洋語の抽象概念を翻訳した語である。これを和製漢語という。和製漢語は中国や韓国、ベトナムに逆輸入、逆借用されて用いられている語も多く、英語に於けるラテン系語彙を用いた新造語がロマンス諸語やラテン語に逆借用されているのに対応する。