青は藍より出でて藍より青し
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
――学生時代デキの悪かった人が教師になってもいいの?
"青出于藍而勝于藍"「 青は藍より出でて藍より青し」
この言葉は、今から2000年前に、中国の戦国時代の思想家、荀子(じゅんし)が学問の重要性を説明するために使った言葉です。青色の染料は藍(あい)という草から作られますが、その色は藍という草の色よりもさらに青い。つまり、もとになった物よりも、それからできた物の方が優れている。学問も積み重ねによって、さらに発展するということを表します。
そのほかにも、中国ではこれと似たような意味を表す言葉が多くあります。
"教学相長"「教学あいちょうず」。人に教えることと、人から学ぶことは、互いに作用しあうという意味です。
また、唐の時代の有名な文学者・思想家、韓愈(かんゆ)がこんな話を語ったことがあります。"弟子不必不如師,師不必賢于弟子。"「弟子が師に及ばないとは限らないし、師が弟子よりもすぐれているとは限らない。」
中国では、南北朝時代の北朝に李謐という人物がいました。李謐は初め孔潘に就いて学んでいました。孔潘は大きな学問を持つすばらしい人で、自分の知識を惜しみなく、全部弟子に教えていました。そして、この弟子である李謐は頭がすごくよく、一生懸命勉強していたので、その進歩はめざましかったです。知識をいっぱい蓄えました。数年の後、孔潘は李謐の方が自分より学問が進んでいると感じ、自分が疑問に思っていることなどを、よく李謐に尋ねるようになり、最後に自ら進んで李謐の弟子になりました。
このような話は現代でもありそうですね。変化のスピードが速いですので、昔の知識が役に立たない場合もあります。新しいものもどんどん入ってきますから、先生とはいっても、例えば、パソコンなどのIT系のことは学生の方が詳しいこともよくあります。
先生は決して完璧な人間ではなく、いつか超えられる存在なんです!先生が教えられるのは、学問や技術、知識だけではなく、自分の人生経験や、人との付き合い方など、色々あります。むしろ完璧な人間でない方が学生に接しやすいし、いいかもしれません。
あなたは、いい先生に恵まれ待ていましたか?
先生を超えて「出藍の誉れ」になれましたか?
学生が先生から学び、先生も学生から学び、どんどん自分の教養を高めていく。そういった"教学相長ず"「お互いに学びあい、成長していこうとする気持ち、姿勢」が必要なんですね。