華麗な中国唐代の詩歌

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

スポンサー
唐代は中国史上で非常に重要な時期である。この時期は経済が繁栄し、社会が安定し、文化芸術の面で大きな成果が挙げられた。とりわけ、中国の古典詩歌の最盛期にあたり、詩歌の創作は唐代では社会の文化活動の重要な内容となり、宮廷の科挙制度も論文を書くことから詩歌を創作することに変えられた。現在まで伝わっている文学典籍「全唐詩」の中には2300人余りの5万首近くの詩が収録されている。
唐代の詩歌の発展は大きく初唐、盛唐、中唐、晩唐の四段階に分けられる。
初唐(618年―712年)の期間、「初唐四傑」といわれる王勃、楊炯、盧照隣、駱客王は詩歌の音律化の過程を完成し、中国詩歌の律詩の形式を固め、唐代の詩歌独特の特色を作り出した。彼らの努力を経て、詩歌の題材は宮廷のきらびやかな様子から一般庶民の暮らしへの様子へと変わり、その風格もなよなよとした弱弱しいものとなった。初唐の最も優れた詩人は陳子昂で、現実の生活を歌うという詩歌の伝統を回復することを主張し、質実剛健な詩を書き、唐詩発展の道を開いた。
712年から762年までは盛唐期で、詩歌が最も繁栄し、成果が最も豊かな時期であった。題材が豊富な上、風格もさまざまで、自然を歌うもの、辺境を歌うもの、英雄主義を歌うもの、失望の気持ちを描くものなどである。多くの詩人がロマンチックな雰囲気の中で自由に創作し、後世に大きな影響を及ぼす盛唐期を共同で作り上げた。
名を知られる詩人には李白、杜甫、王維、孟浩然、高適、岑参などいる。岑参は辺境を歌う詩で知られ、高適は一般庶民の暮らしの苦楽を描く。盛唐を代表することができるのは「詩仙」と呼ばれる李白と「詩聖」杜甫である。二人の詩は後代に大きな影響を及ぼした。
中唐(762年―827年)の詩人の中で優れているのは白居易、元積、李賀などである。白居易は諷刺の詩で知られ、苛酷な税金取立てや戦争に反対し、権力者を皮肉る。このほか白居易はより分かりやすいように言葉を磨くことに力を入れたので多くの人々に好まれた。
李賀は短命の詩人で、20数歳の若さでなくなった。貧しい上、仕官への途が思うようにいかなかった。しかし、李賀の詩は想像豊かで、考え方は新しく、構成が確実で、言葉は美しく、しかもロマンチックな雰囲気と、美を重んじる精神を持つものとされる。
827年から859年までは晩唐と呼ばれる。詩人李商隠と杜牧が活躍した時代である。杜牧の作品は清新と冷酷を結びつけ、政治的抱負と熱情を表すのに最適な風格である。李商隠は丁重な構造と美しい言葉、しっかりとした風格があり、自らが仕官の途で経験した挫折を歌い、感傷的な情緒を漂わせる。著名な「無題」は結局のところ愛情を歌ったものなのか、政治的な内容を喩えて歌ったものなのか、今になっても論争が続けられている。
スポンサー