韓湘子の物語

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

スポンサー

韓湘子は唐の時代、韓愈という有名な文学者の兄弟の孫だと言い伝えられています。幼い頃に親が亡くなったため、韓愈に育てられました。

 韓愈のほかの子弟たちは皆、学問に励んでいますが、韓湘子だけ読書が嫌いで、酒ばかり飲み、ぶらぶらしている放蕩者でした。

 20歳の頃、親戚の家を訪ねたはずの韓湘子は、「山や河川などすばらしい大自然に惚れちゃった」と言い残して、実家に帰らず、そのまま行方不明になりました。20年後に、ようやく実家に戻ってきました。ボロボロの服を身に纏い、普段の行動も普通の人と違います。

 韓愈は学校に入れ、生徒たちと一緒に勉強させました。しかし、韓湘子は討論会で一言も話しません。逆に、下僕とギャンブルをやったりしていました。酒を飲み、泥酔すると、馬小屋で3、5日寝たり、道端で寝てしまったりしていました。

 韓愈は聞きました。「人それぞれ長所がある。小売屋でも自分を養う能力がある。君はこのままだと、将来、何ができるか」。

 韓湘子は答えました。「お祖父さんには分からないかもしれませんが、私には技があります。ただ、私が学んだことはあなたたちのものとは違います。」真冬にも花をすぐに咲かせることができると話しました。彼は鉢に土を盛り、牡丹を植えました。すると、彼が言ったとおり、たちまち芽生えて、大きくなり、そして、きれいな花が咲きました。 韓湘子は後に呂洞賓について道を学び、仙人になったと言われています。

 元の時代の小説によりますと、韓湘子はもともと人間ではなくて、仙人が飼っていた鶴だということです。仙人に飼われた鶴ですから、いつも仙人と一緒にいて、修行に関する講義を聞いたりし、自分なりに悟るようになりました。

 しかし、鳥ですので、そのまま仙人になることができません。すると、呂洞賓はまず羽を脱し、人間になるようにと指導しました。それで、この仙人予備軍だった鶴が、人間として生まれ変わり、韓愈に養われるようになりました。

 呂洞賓も人間の身分を得て、韓湘子の修行を指導したりしました。そのおかげで、韓湘子は順調に仙人への仲間入りができました。

スポンサー