有容乃大

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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この言葉は、一番最初に、四書五経の一つに数えられる「尚書」から出ました。"有容、徳乃大"。「受け入れてこそ、徳がどんどん大きくなる」と書かれています。

 初めて、「有容乃大」という四字熟語の形にしたのは、明の時代の兵部尚書、これは、今の国防大臣に当たる官職ですが、明の時代の国防大臣を務めていた、袁可立という人です。彼は、自分を励ますため、"受益惟謙、有容乃大"という対聯を書き上げました。謙虚な態度と大きな懐を持たなければならないと、自分を戒めているわけです。

 そして、一番よく知られるのは、"海納百川、有容乃大"という使い方です。海は無数の川を受け入れるからこそ、あれだけの大きさを持っているという意味です。これは清の時代の政治家、アヘン戦争の英雄、林則徐(りんそくじょ)が座右の銘にしていました。

 海は、「この川の水は受け入れるが、あの川の水はいやだ」などと、えり好みせず、すべての川の水を受け入れるのです。だから、そのように広大な海になりました。

 海は、選り好みをしない、低姿勢ですね。場所も最も低い所にあるので、自分に流れてくるすべての川の水を受け入れています。非常に寛大な精神を持っているわけです。

 もし、海が受け入れることを拒否したりすれば、川の水は行き場を失い、氾濫してしまうことになります。また、海も選り好みするなら、あれほど大きくなれですものね。

 「有容乃大」、すべてを受け入れるという寛大な精神を持つという意味合いから、座右の銘として、会社の社長とか、大きな機構のリーダーにふさわしいと思います。多くのスタッフの気持ちを受け入れて、一緒に成長していくということですね。

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