【洋垃圾】(yang laji)[名]外国から持ち込まれた固体廃棄物.
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
外国から来たものを表す時、中国語では、「洋」をつけることが多くあります。「垃圾」はゴミ、廃棄物のことで、二つを合わせて「洋垃圾」として、外国から持ち込まれた廃棄物を指します。1980年代、中国の製造業が急成長を始め、プラスチックや金属など工業原材料に対する需要が大幅に増えていましたが、その一方で、環境基準の向上や人件費の高まりによって先進国では廃棄物処理問題を抱えるようになっていました。そして、その当時、中国では人件費が低く、廃棄物から金属やプラスチック、紙などを回収するほうが新たに原材料を仕入れて作るよりコストが低かったことから、中国は1980年代からアメリカなど先進国の廃棄物の主な輸出先となり、今日までその状況が続いていました。
去年の7月に、中国はWTOに2017年末から廃棄物の輸入を中止することを通告しました。この廃棄物の中には、廃棄されたプラスチック、紙類、スラグ(鉱石のクズ)、紡績品が含まれます。また、『中華人民共和国刑法』の第155条では、税関の監督管理を逃れて国外の固体廃棄物を国内に運びこむことを密輸と見なして、法的責任を追及すると規定されています。
世界中のリサイクル資源はほぼ先進国にあります。そして、リサイクルできる廃棄物を輸入するのはほとんど発展途上国ということになるのですが、これまで中国の輸入量は世界一で、世界最大の廃棄物輸入国でした。2016年だけで見ても、中国は世界の少なくとも半分の廃棄金属やプラスチック、紙類を処理しています。そうした廃棄物の大部分はヨーロッパ、アメリカ、日本、イギリス、オランダなど先進国からのものでした。
1980年代に中国は、経済成長が最優先で、環境問題を考える余裕がなかったのかもしれませんが、今では、「金山银山不如绿水青山(金の山や銀の山は緑の川と青い山には及ばない)」ということで、あちこちで環境問題を見直すようになりました。そうした背景の中で、廃棄物の輸入は環境問題にもなることから、輸入をやめることにしたのではないでしょうか。もう一つは、人件費をはじめとする廃棄物処理のコストが高くなったことも考えられます。
それにもかかわらず、「洋垃圾」の処理はまだまだ利益をうむ業種なので、闇で密輸をする人がいるかもしれません。なので、「洋垃圾」密輸の取締りは当分の間「任重道遠」なことになります。