【恐归族】(kǒngguīzú)[名]帰省恐怖症患者.

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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出身地から遠く離れた場所で就職し、暮らしているにも関わらず、春節に故郷に帰ることを億劫がる人たちを指した言葉です。

 帰省を恐れる一番の理由としては「財政赤字になる可能性」があることが挙げられます。まずは交通費ですが、故郷から遠く離れた場所で就職する場合、往復の飛行機や列車のチケット料金だけでもかなりの金額になります。日本語部の日本人スタッフの場合も、シーズンとタイミング次第によってはチケット代金が異様に高騰しており、一回の帰省でお給料の1ヶ月分以上が飛んでしまうこともあり、帰国することも楽ではありません。

 次に、中国の習慣上、就職をした人は「大人」として認められるので、世代が一つ下の親戚の子供たちに「压岁钱(お年玉)」をあげなければならないことも、帰りたくなくなる理由のようです。ちなみに、最近の相場は1人100元か200元程度ですが、場所によっては1000元以上のところもありますし、金額を競うような習慣を持つ地方もあります。ですから、親戚の人数が多いと莫大な出費になってしまうこともあります。

 さらにもう一つは、結婚や出産などを催促されることです。中国では、ほとんどの親は自分の子供が学校で恋愛することを許しませんが、就職してからは、すぐにでも結婚して、子供を産んでくれることを望んでいる人が多いようです。

 他にも、例えば、仕事や生活レベルの比較をされることが煩わしい人もいます。同じように都会で仕事をしていても、給料や出世などの事情が異なります。特に出世もせず、収入もそれほど高くない人は、ほかの人と比べられるのが嫌で、帰省を面倒がることがあります。これもやはり、実家に帰ったら必ず、マンション買ったか、恋人できたか、給料いくらだ、とか、子供がいる場合にも、成績はどうだ、など色々と他人と比べられ、話のネタにされるのです。せっかく帰省しても、けなされてばかりでは、明るい新年を迎えられるはずもありません。

 言うまでもなく、ただ単に仕事が忙しい人や、また、実家が本当に遠い人もいます。往復時間に丸一日かかる上に、親戚や近隣のお付き合いで何日も潰れ、せっかくの休みなのに休めない、普段より疲れると感じている人も沢山います。そこに色々と「評価」をされた日には、何の為の帰省かわからなくなります。

 以上のように、帰りたくない理由は十人十色です。他人から見ると、淡泊で親不孝に思われますが、彼らにもそれなりの理由があるのです。恐归族の出現は、閉鎖的な田舎社会とそこに生きる人の意識が、時代の変化についていけない為の歪みと考えることもできそうです。

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