今日は楊万里の「寒雀」を紹介します
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私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
作者、楊万里は南宋の詩人。江西省吉安市の人。真っ直ぐな性格で妥協をしなかったので、中央では出世できず地方官の職を務め、国士監博士などを歴任しました。晩年は、ふるさとでひっそりと暮らし83歳でこの世を去りました。4200余首というたくさんの詩を残し、同じ時代の陸遊、範成大とともに南宋の三大詩人と言われています。
タイトルの「寒雀」は、もちろん中国語ですが、同じ言葉が日本では冬の季語になっています。寒中の雀は丸々と太っていて、かわいらしく元気そうにも見えます。また、脂が乗っていて以前は最上級の焼き鳥の肉になっていたようです。「百千」とは、実際の数ではなくたくさんの雀という意味です。草木も枯れて冬の何もない殺風景な庭にたくさんの丸っこい雀がいる様子はほほえましいですね。「晩晴に話す」の晩晴は、夕方の晴れ間。話すは、雀ですからおしゃべりすると言った方がぴったりです。「特地」は、わざわざ、「団」は群れ。「喧殺」は、うるさくて殺されそうと言うことで、雀のおしゃべりも数が多ければ、可愛いどころかうるさいのでしょう。そこに、突然何か雀たちを驚かせるものがあって、一斉に飛び去っていく。よくある光景で、容易く想像できますよね。さっきまでうるさいと思っていた雀のおしゃべりもなくなってしまうとちょっと寂しいのでしょうか。情景描写の漢詩ですが、最後の一言に作者の気持ちが込められているように感じます。