六親不認

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

スポンサー

"六親不認"ですが、字面の意味は、六親を認めない。

 中国の歴史には、「六親」に関して、特定の内容があります。その代表的な言い方が三種類あります。『春秋左氏伝』によりますと、親子、兄弟、姉妹、甥と母方の兄弟、妻の親族及び夫の親族だということです。『老子』によると、父子、兄弟、夫婦が六親だということです。そして、『漢書』によりますと、父、母、兄、弟、妻、子を指しているということです。この3種類の言い方がありますが、そのうち、三番目の言い方、つまり、父、母、兄、弟、妻、子という言い方が最も一般的です。つまり、血筋と婚姻関係で最も関係の親しい人たちです。

 中国では昔から大家族が集まり棲むというのが非常に重んじられてきました。つまり、直系家族の他に、傍系や親族も同じ土地に一緒に暮らします。一緒に住むことによって、農業生産で助け合ったりすることができるのです。

 これは中国社会の特徴の一つといえるでしょう。家族関係を非常に重視しています。ですから、昔から、家族の子弟が出世すれば、"衣錦還郷"ふるさとに錦を飾ると言って、家族全員にとって、大きな名誉になります。もちろん、出世した人は、親族の面倒をみることになります。

 今でも中国の農村に行けば、一つの村で、ほとんどの人が同じ苗字というところも多いです。つまり、ほとんどの場合が昔から一つの家族の子孫だということになります。家族、親族のパワーがとても大きいです。

 ですから、今日ご紹介する言葉、「六親不認」、親族と縁を切るというのは、絶大な勇気が必要ですね。義理人情がなく、最も関係の親しい家族とも付き合わない孤独でひねくれた性格の人です。転じて、誰にでも同じような態度をとり、情け容赦ないことを表します。

 例えば、権力を持つ人が、家族、身内に対しても、赤の他人と同じような態度で対処するということです。これは、家族内は別として、職場ではいいことですよね。

スポンサー