政策関連の流行語

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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今年取り上げた新語の中から、利用頻度や影響力、生命力の強いものを再度取り上げます。

 【大数据】(dà shùjù)[名]ビッグデータ

元々は、データマイニング、つまり、大量のデータを解析して、役に立つ情報を抽出する作業を行う人たちの専門用語であったものが、ビジネスのトレンドを示すキーワードとして、一般のマスコミなどでも広く取り上げられるようになったもの。

 中国では、2015年9月に、国務院が『ビッグデータ推進促進行動要綱』を批准してビッグデータの推進に取り組んできました。

 中国のIT大手・アリババグループの馬雲(ジャック・マー)氏も「未来はITの時代ではなく、DT(データテクノロジー)の時代だ」として、ビッグデータがアリババにとって大事なものであることを強調しています。

 現在、ビッグデータは消費者行動の分析に広く使われています。例えば、タクシーアプリやシェア自転車のアプリなどでは、都市住民の行動様式がわかりますし、それが出前アプリやアマゾン、JDなどの買い物データなどと結びつく事で、それぞれの行動パターンがまるごとわかってしまうようになりました。これは検索エンジンやブラウザでも同様で、「それぞれの利用している検索エンジンやウェブブラウザは、本人よりもその人を理解している」と言われるのは、こうしたデータの蓄積がもたらすものです。

 色々なことに役立つビッグデータですが、それに頼りすぎることによる弊害、そして、プライバシーの保護などの課題も出てきています。

 【快捷支付】(kuàijié zhīfù)[名]クイックペイメント、スピード決済

 今のところ定訳はありませんが、直訳すると、快速支払、スピード支払になるので、「スピード決済」、「クイックペイメント」などの訳が適当かと思われます。

 因みに、「快捷支付」は、そのほとんどがスマートフォンによって行われているため、「モバイルペイメント」と訳すこともありますが、もう一つ、「移动支付(yídòng zhīfù)」という言葉があり、モバイルペイメント、スマート決済という訳語にはこちらの単語の方が当てはまるでしょう。

 さて、最近、中国では財布を持たない人が増えています。大体のお店の入口に「快捷支付」と書かれたシールが貼られていたり、レジにQRコードの印刷されたプレートが置かれているほか、このサービス専用の端末も設置されており、現金どころか、財布を出す必要もなくなっているのです。

 先日、韓国の大統領が中国を訪問した際、この「快捷支付」を体験したという報道もありました。支払い方法のイノベーションが進む中国では見慣れた風景ですが、中国を訪れる外国人の方々の目には、見慣れぬ技術に映るようです。

 そんな流れがあり、持ち物がスマホ一つに統一されてきた感があります。通信や記録、消費に始まり、仕事もスマホでこなせるようになってきていますから、今後はカバンすらいらなくなってくるのかも知れません。

 【扫码】(sǎo mǎ)コードを読み込む、コードをスキャンする

 バーコードやQRコードなどを読み込むこと、スキャンすることを指します。

 現在中国での支払いや手続きに利用されているのはほとんどがQRコードです。日本のデンソーウェーブ社が開発したQR(Quick Response)コードですが、今では日本だけでなく中国のデータ市場で大きな花を咲かせています。他にも、空港などではモトローラ社の開発したPDF417コードが併用されていますが、やはりQRコードが主流であり、その勢いはとどまるところを知らない感じがします。

 さて、中国でQRコードがポピュラーになったのは最近のことですが、この2年ほどで急速な広まりを見せています。何をするにもQRコードで、支払いはもちろんそれで済ませていますし、名刺もQRコードで自動入力できるものができています。

 さまざまな情報の電子化に伴い、セキュリティ面の脆弱性も気になるところです。現在では、暗証番号や指紋、顔認証など、様々な情報保護の方法がありますが、実際には100%安全で完璧なものはありません。現代の技術を使えば、パスワードや認証データの偽造だけでなく、外部からのハッキングなども可能ですし、これは頻繁に起こっており、当然のごとく、100%安全な情報保護というのはあり得無くなっています。ですので、現代を生きる我々は、常にITについてのリテラシーを高め、このボーダレスな時代を生きていく必要があると言えるでしょう。

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