麗水市処州青瓷博物館
Submitted by whenis on 星期四, 05/31/2018 - 07:15中国でも、いまは夏休みシーズンです。国内旅行に出かける人たちは年ごとに増えています。「博物館めぐり」は北京を中心に訪ね歩いていますが、今回は浙江省に出かけたのを機に、変わった博物館を紹介しましょう。
浙江省の省都は杭州です。8大古都の一つで、南宋の都でもありました。西湖を擁し、これを取り巻くように広がる町並みはとてもきれいです。上海から2時間、日本からも直行便が飛んでおり、内外から多くの人を引き付けています。ここには1929年に建造された浙江省博物館をはじめ、茶葉博物館、シルク博物館、漢方博物館など、バラエティーにとんだものがあります。
南宋時代に最も栄えた焼き物が青瓷器です。これだけを集めた青瓷博物館というのも浙江省にあります。取材で訪ねたのは、杭州から2時間半ほど離れた麗水市にある「麗水市処州青瓷博物館」です。この博物館、ユニークなのは個人の経営だということです。叶英挺さんという、青瓷の研究者でもある人が、20年以上かけて集めたものを公開しているのです。