漢方薬
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
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Submitted by whenis on Mon, 08/31/2009 - 12:19
漢方薬は漢方医が疾病を予防、診断と治療を行う時に使用される医薬品であり、それは天然薬草及びその加工品から出されており、中には、植物性薬、動物性薬、鉱物薬及び一部の化学、生物製剤が含まれている。漢方薬の発明と応用は中国で千年の歴史があるが、漢方薬という言葉の出現は遅く、西洋の医学が中国に入った後、この2つの医学を区別するために漢方薬という名称が使われた。
漢方薬の簡略歴史
中国の歴史上“神農氏が百種類の草を味見して、1日中70種類の毒に遭う”という伝説がある。これは中国古代の人は自然と疾病と闘っているうちに薬物を発見し、経験を積んできたプロセスを反映するものであり、また、漢方薬が生産労働から生まれた証拠でもある。
中国古代の夏、商、周の時代(約紀元前22世紀末から紀元前256まで)には、養命酒と煎じて飲む漢方薬が現れた。西周時代(約紀元前11世紀から紀元前771年)の「詩経」は中国の現存文献のうち、薬物を記載した最も旧い書物である。中国に残っている一番旧い漢方医の理論的典籍「内経」は“寒者熱之、熱者寒之”、“五味所入”、“五臓苦欲補潟”などの説を提出し、漢方薬の分野で基本的な理論の基礎を定めた。
今残っている最も古い医薬書「神農本草経」は秦と漢の時代(紀元前221年から紀元220まで)に、数多くの医学者が秦の時代までの豊富な薬学資料を収集し、まとめて書いた本である。「神農本草経」には365種類の薬が記載され、今でも病院で使用されている。この本の発表は中国の漢方医学の初歩的な確立を象徴している。
唐の時代(紀元618年から907年まで)では、経済が栄え、漢方医学の発展を促した。唐代の政府は世界初の医薬物の百科書に当たる「唐本草」の編集活動を完成した。「唐本草」に850種類の薬が記載され、そのうち、医薬品の絵も付け加えられ、漢方医学の仕組みを更に完備させた。
明の時代(紀元1368年から1644年まで)では、医薬学者の李時珍は27年にわたって、漢方医薬に関する優れた著作「本草綱目」を完成した。「本草綱目」に1892種類の薬が記載され、これは中国漢方薬史上最も偉大な集大成の著作となった。
1949年中華人民共和国が成立してから、漢方薬分野で植物学、鑑定学、化学、薬理学と臨床医学などの研究が広く行なわれ、これらは医薬品の出所、医薬品の選別、医薬品効能の解釈に科学的な証拠を提供した。関係部門は全国で医薬品の出所を調査した上で、1961年全国及び地方の「漢方薬誌」を編集した。これと同時に、1977年に「漢方薬大辞典」が出版され、中国漢方薬典籍に記載された漢方薬の数が5767種類に達した。この時代、各種類の漢方薬の辞典、漢方薬専門の著作及び関連する新聞紙と雑誌が相次いで出版され、数多くの漢方薬の研究所、教学と生産工場もどんどん現れてきた。
漢方薬の資源
中国は国土が広く、地理的な条件が複雑で、気候も多様多種なため、それぞれ異なる生態環境が形成された。これは数多くの漢方薬の成長に有利な条件を与えている。現在、中国では、8000種類を超える漢方薬が開発され、そのうち、普段人々によく使用される品種が600になっている。その品種及び数の多さが世界一となる。中国の漢方薬は国内の需要を満たす以外に、世界の80以上の国および地域に輸出されて、世界でも注目を浴びている。
漢方薬の応用
漢方薬応用の歴史が長い、これは中華民族の繁栄に大切な役割を果たしている。漢方薬はいまでも人々の医療保健で重要な位置を占めている。漢方薬の理論と実践の経験が中国文化の特徴を示している。漢方薬の大多数が天然薬から来たもので、その毒性副作用が小さく、そして1つの漢方薬に多くの成分が含まれ、多くの病気の治療に役立つ。多くの漢方薬が常に一緒に使用され、合理的な組み合わせを通じて、複雑な病気に対応できるだけでなく、漢方の効果を上げ、その毒性副作用を低下させることもできる。
漢方薬の応用は漢方医学の理論を基礎に、医薬品が使用され人体での治療効果に頼っている。漢方薬の治療効果はその薬自身の効用によるもので、漢方薬の効用は主に(四気五味寒熱温涼及び酸苦甘辛と塩辛)、昇降浮沉、帰経、毒性である。漢方薬を安全かつ効果的に使うため、その組み合わせ、禁忌、使用量、使用方法などの基本的な知識を把握しなければならない。漢方薬の組み合わせは病気の需要と薬の効用の違いによって、2つ以上の漢方を選び、混ぜて使用することである。禁忌のうち、主に、組み合わせ禁忌、妊娠禁忌、飲食禁忌と症候禁忌が含まれる。使用量は臨床上での薬の使用量で、そのうち、漢方薬1つ及び加工した漢方薬の大人の1日の使用量が含まれ、また、組み合わせた漢方薬の中の各種類の比例使用量も含まれる。
漢方薬の発展
今後の漢方薬の研究方向は:漢方薬生産の面で漢方薬の伝統的な生産経験を受け継ぐと同時によい漢方植物を選出し育成することを強化する。例えば、生物プロジェクトなどの面での研究、カンゾウ、コガネバナ、ミンマサイコなど使用ニーズの最も多い野生漢方植物及び20種類の外国漢方植物の種の輸入と栽培活動を強化し、特に、種退化を防ぐ研究を進め、新しい資源を調査し、開発する活動を強化しなければならない。
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