中国の飲酒習俗 送別儀礼

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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一、 中国の飲酒習俗

酒は人類文化の歴史において、飲み物であるだけでなく、一種の文化でもあります。中国の伝統によりますと、宴会で酒を欠かすことができません。人々は、飲酒を疎通・交流の基盤と見なし、宴会を催すときには必ず酒を飲むからです。中国人は祝祭日や記念日に、いずれも相応の飲酒活動を催します。

“満月酒”(mǎn yuè jiǔ)または“百日酒”(bǎi rì jiǔ)。中国各民族の風俗の一つとして、子供が生まれて満1ヶ月になると酒席を設け、親類や友人を招いて祝います。親類や友人は、贈り物をしたり、赤い紙に包んでお金をわたしたります。

“寿酒”(shòu jiǔ)は、老人の長生きを祝う習俗です。50歳・60歳・70歳などの誕生日を“大寿”と称し、子供達が主宰して、親戚や親友を招いて酒宴を催します。

“上梁酒”(shàng liáng jiǔ,棟上(むねあげ)酒)と“进屋酒”〔jìn wū jiǔ,落成(らくせい)酒)〕。中国の農村では、家を建てることがもっとも大事なことで、家を建てる過程では棟上がもっとも大事なことです。そのため、棟上の日には酒席を設けます。また、家が落成して新居に移るときも、それを祝って酒席を設けます。この酒席は、神様や祖先を祀り、平安を祈る意味も含まれます。

“開業酒”(kāi yè jiǔ)と“分红酒”(fēn hónɡ jiǔ,利益配当酒)。店舗を開業したり、作業場を開設したりするとき、主人は酒席を設けて祝います。また、店舗や作業場が年末の利益を配当するとき、主人は利益配当酒宴を催します。

“壮行酒”(zhuàng xíng jiǔ)は、“送行酒”(sòng xíng jiǔ,送別酒)とも称します。友人を送別する際、別れる友人のために酒宴を設けて、惜別の気持を表わします。

二、見送り

中国の儀礼によりますと、自宅を訪れた客を見送るときは、一般的に門の外に出て姿が見えなくなるまで見送ります。それによって、客に対する尊敬の意を表わすのです。別れのあいさつは、客が先に述べるのが習慣です。客が立ち去るとき、主人が先に別れのあいさつを述べると、客に追い出すような感じを与えます。客が別れのあいさつを述べた後、主人は引き留めの言葉を述べ、親しみの気持を表わすべきです。客が立ち去ることを固執した場合も、主人は客が立ち上がった後で立ち上がるべきです。さもないと、客に“礼儀知らずな人だ”という印象を与えます。

見送りは、客が立ち去るときに一定の距離を同行します。あるいは、客が交通手段を利用する地点まで送って、別れのあいさつを述べ、姿が見えなくなるまで見送ります。別れのあいさつを述べるとき、客は“就此告辞”(jiù cǐ ɡào cí,これで失礼します)と述べます。それに対して、主人は“一路顺风”(yí lù shùn fēng)・“旅途平安”(lǚ tú pínɡ ān,気をつけて)と答えます。ときには、客と主人が互いに“さようなら”とか、“多多保重”(duō duō bǎo zhòng,お大事に)とか述べます。また“皆さんによろしく”と、互いに相手側の同僚や家族へのあいさつを伝えることもあります。
 

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